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NO.227 現象を現象のままに把握する力を

NO.227
 現象を現象のままに把握する力を
 
 放射能障害の表われは、「現象」である。
 その「現象」の奥に真実が存在すると考え、「現象」の背後に科学のメスを入れて、病因を究明し、普遍的な治療法につなげていくのが現代医学の方法であると言えよう。それはまた、「一科一科の学」としての特質も持っている。

 しかし、それら「一科一科の学」を統一して、多岐にわたる放射能障害のすべての病理現象を明らかにし、そのエビデンス(証拠)に基づいてそれぞれの放射能障害に対して的確な治療方針を打ち出すというのは容易なことではない。
 その治療方針が決定される以前に、ほとんどのヒバクシャの命が尽きていたということにもなりかねない。

 だから、私は、放射能障害に立ち向かうには、現代医学とは別のアプローチが必要だと考えてきた。
 「現象の背後にある原因・メカニズムを解明することで治療指針を得る」という方法ではなく、「現象を現象としてそのままに把握する」という方法こそが放射能障害に対しては有効だろうと思うのである。
 現代医学の方法が、原因究明に向かって深まりゆく、いわば垂直的な構造を持っているとすれば、現象をありのままに見て、症状の広がりを広がりのままに把握する、いわば水平的な構造を持つことが必要だと思うのだ。

 「機能」としての「現象」を把握し、人生の苦痛を軽減させるための可能な限りの方法を試みながら、定期検診制度を確立させ、「実体」の把握に努め、やがては普遍的な治療法を確立する、というのが、求められているコースであると思われる。
 科学的探究においては、湯川秀樹の中間子論から昨今話題のヒッグス粒子に至るまで、まず「機能」による予見があり、長い探求の後に「実体」の発見がある。放射能障害に関する追求も同様の経過を辿るべきものと思われる。                (甲斐記)
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「ジュノーの会」は、世界のヒバクシャ支援とくにチェルノブイリ原発事故の被曝者支援に取り組む広島県府中市の市民団体です。会の名前は、被爆後の広島に医薬品15トンを届け、被爆者の治療にあたったスイス人医師、マルセル・ジュノー博士(1904~61年)にちなんでいます。博士の精神を受け継ぎ、86年のチェルノブイリ原発事故の被曝者支援のため88年に発足しました。会員数は全国に約500人。これまでに延べ約200人の医師を現地に派遣し、甲状腺がんなど1000人以上の患者を診療、一人ひとりの患者さんにカルテ報告を行い、同時に小児白血病治療、血液感染症予防などの医療協力活動、またヒロシマとチェルノブイリのヒバクシャ交流を進めるなど、被災者の側に立った援助活動を続けています。チェルノブイリ被災者市民団体との強い協力関係もあります。

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