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NO.199  放射性ヨウ素(I-131)が甲状腺治療に使われるのをご存知ですか――「重松報告」に挑んだ広島の医師たち――

NO.199
I-131(放射性ヨウ素)が甲状腺治療に使われるのをご存知ですか
――「重松報告」に挑んだ広島の医師たち――


 チェルノブイリ原発事故で発生し、そして福島原発事故で発生したI-131(放射性ヨウ素)。
 ご存知のように、I-131(放射性ヨウ素)は、チェルノブイリ事故において、それまで100万人に1人と言われていた小児甲状腺癌の発症を増加させた最大因子です。そのため、今回の福島原発事故でも小児甲状腺癌を含む甲状腺癌が大量に発症するのではないかと懸念されています。

 ところで、このI-131(放射性ヨウ素)なるものは、現代医学においては、バセドウ病の治療に使われ、甲状腺治療に大いに貢献しているのです(その他、甲状腺癌の肺転移病巣の治療にも使われています)。このバセドウ病治療法を「I-131治療」と言います。
 バセドウ病は甲状腺機能亢進症の一つです。甲状腺ホルモンが出過ぎることからさまざまな症状が起きるのです。いわば、甲状腺が働き過ぎるわけです。
 ですから、バセドウ病の場合、その働き過ぎる甲状腺機能を働き過ぎないようにする必要があります。そのため、バセドウ病治療にあたっては、治療量分のI-131を投与することで、甲状腺を傷害・破壊して、「甲状腺の機能が亢進する症状」を治すのです。これは必然的に甲状腺機能低下症をもたらすことになりますので、I-131 治療によって甲状腺機能が正常化した人の場合、ほとんどの人が経年的に甲状腺機能低下症となり、甲状腺剤を服用することになります。
 ところで、かつては、その後の追跡調査から、I-131治療後の方の場合、甲状腺癌は増加しないとほぼ認められていました。そのため、チェルノブイリ事故当時の医学界の常識では、「バセドウ病のI-131治療後には、甲状腺癌は発生しない」と考えられていたのです。

 広島の放射線影響研究所の重松逸造理事長(当時)をリーダーとしてまとめられた1991年のIAEA報告では、チェルノブイリで調査した子どもたちにはTSH(甲状腺刺激ホルモン)もFT4(甲状腺ホルモン)も異常なく、どの年齢層でも汚染地区と対照地区での差はみられなかった、としています。そして、汚染地区と非汚染地区との間で、甲状腺機能に差がないということになれば、当時の医学的常識からすれば、次のようになるのです。
 ①チェルノブイリでは、甲状腺機能低下症が認められない程度の低い放射線I-131のレベルだった。
 ②もっと高いレベルのI-131を投与して甲状腺機能低下症を起こさせるバセドウ病I-131治療後の場合、甲状腺癌は発生しない。
 ③従って、チェルノブイリのI-131被曝は甲状腺癌を引き起こさない。
チェルノブイリ事故後5年の段階で、この三段論法を打ち崩すのは、結構大変なことだったのですよ。
(広島では原爆被爆後10年経過しなければ甲状腺癌患者さんが出なかった、ということになっていますので、チェルノブイリで被曝後5年程度で甲状腺癌しかも小児甲状腺癌が多発するという事態は、当時の医学常識からすれば、ほんとうに考えられないことだったのです。)

 さて、この三段論法のどこがおかしいのでしょうか。
 この、いかにも正しいらしく見える三段論法のどこを検証していけば、真理に到達できるのでしょうか。
 考えてみていただけますか。
 論理の勉強は、なにも教科書で試験のためにだけ行うものではありません。現に生きている現実の中でこそ論理の正否は問われ続けなくてはいけないのだと思います。こうした論理の鍛錬をおろそかにしていると、今回の福島原発事故で現われてくるかもしれない新事態に適応できず、第二の重松逸造氏を生み出すという悲劇がまた生じないとも限りません。

 今となっては、「重松逸造」の名は、日本の一部医学界を除けば、全世界的に汚名の代名詞となっているのかもしれません。しかし、重松氏は当時の医学常識に従って、当時の疫学的手法にのっとって、報告書をまとめたとも言えるのです。
 ですから、その「うそ」を暴こうとした広島の医師たちは、自らの医師生命をかけて「重松報告」に挑んだのです。このことを忘れないでください。
 1991年10月11日に広島で開かれた「公開報告会」での武市宣雄医師の報告によって流れは変わりました。 この「公開報告会」を呼びかけるパンフレットに、重松逸造氏は、「チェルノブイリで有意な被害が出ているという、医学的に不確かな言説を弄する者たちがいる。この、科学の名に値しない言動に対しては、この際、黒白をつけなければならない」旨の一文を載せています。重松氏も疫学者としての自らの医師生命を賭けていたのだと思います。
 
 上記の「問い」に対する私なりの答えを記す前に、一言付言しますと、被害の大きさから言って、やはりセシウム由来の諸症状のほうがより一層問題だと思います。脳疾患、心臓疾患、血液疾患等、主にセシウム由来と思われる諸病については、WHOが放射能との関連を認定していないことから、充分な対策がとられていません。一方、チェルノブイリ現地で聞く訴えの多くは、甲状腺疾患以外の諸症状についてであると言っても過言ではないと思います。(甲状腺については、ある程度の知識が得られたという側面もあるからでしょう。)「甲状腺」「ヨウ素」という陽動作戦のみに幻惑されないでいてください。日々、免疫力、自然治癒力を強化する生活態度を、心身ともに確立し、維持してください。

 詳しくは、ご面倒でも、ジュノーの会編・而立書房刊『叢書・民話を生む人びと「ジュノーさんのように」』をお読みいただければ、と思います(各巻税込 1,575円)。このシリーズは今回の事態とは無関係に2010年6月にスタートし、2010年11月に第1巻、2011年3月中旬(!)に第2巻が発刊され、以後、期せずして今回の事態と並走するように発刊され続けています。これは、かつてチェルノブイリの事態に対処しようとしたジュノーの会の会報をそのまま書物にしたものです。事態の全体像の一端を垣間見ることができる可能性があります。お近くの図書館に購入予約していただいてお読みいただくという方法もあると思います。(もちろん、直接ご購入いただければ、それはたいへん有難いことです。)
 第1巻「ヒロシマの医師をチェルノブイリへ、チェルノブイリの子どもたちをヒロシマへ」(あとがき・西井淳)
 第2巻「チェルノブイリからきた医師と子どもたち」(あとがき・和田あき子)
 第3巻「原子力発電所の爆発事故から6年後のチェルノブイリの子どもたち」(あとがき・佐藤幸男)
 第4巻「チェルノブイリへの医療援助始まる 甲状腺・白血病の現地診療具体化する」(あとがき特別寄稿・武市宣雄)
 第5巻「『顔と心の見える援助』をめざして 子ども・市民・医師同士の交流深まる」(あとがき特別寄稿・武市宣雄)(3月中旬発売予定)
なお、甲状腺については、まず第4巻と第5巻の武市医師の特別寄稿をご一読いただければ、と思います。
「重松報告」に挑んだ人たちの行動の一端については、第一巻巻末【資料紹介2】の「いま、ヒロシマの死者たちが蘇る」(甲斐記)が共時的な歴史記録そのままですので、ご一読いただければ幸いです。

梅ドみ 2011.3/28~2012.02/09(木)
 福島市のNPO法人シャロームと連携して、フクシマの被災者の方々にお届けしています。
 他の地域・団体のフクシマ・ヒバクシャの方々からのご要望にもお応えできるようになってきたと思ったら、グッド・タイミングで、各地の避難者の方々からの連絡が相次ぎはじめました。
 相変わらずの牛歩ですので、お応えできる容量と速度に限りはありますが、放射能被曝を心配されている方々からの直接のご連絡にはできる限り対応させていただきます。「駆け込み寺」は駆け込んできていただいてはじめて「駆け込み寺」としての働きもできるのです。
 直接、府中味噌組合等に連絡をとられる方々も出てこられたようです。自主的な動きが広がること、大歓迎。「梅ドみ」に代表される、「解毒に有効な食品」について、ある程度お伝えできたのかな、と少しだけホッとしています。各地、各方面で、さまざまな形で、フクシマ・ヒバクシャの方々に、解毒のための食品をお勧めください。
 ジュノーの会では引き続き福島に「梅ドみ」をお送りし続けるとともに、「入浴剤」「漢方貼剤」の作成・発送に力を入れます。
 全国のみなさんからのご支援・励まし・賛同に心から感謝しています。
 有史以来の大ピンチ。いつも前を向いて、自分たちの歩んだ足跡だけを数えて、肯定的に生き抜きましょう。チェルノブイリ原発の都市プリピャチ市の元市民が集うチェルノブイリ被災者市民団体「ゼムリャキ」(ジュノーの会の長年の相棒です)の合い言葉は「楽天主義」。ユーモアあふれる雰囲気がその絆の原動力となっています。

残高 -112,673円  収入(梅ドみ募金)4,808,619円   支出(購入分)4,921,292円   
(内訳)味噌 5,309kg 1,496,630円; 梅干・醤油 1,151,739円; 十穀・黒米 32,991円; 無農薬(無化学肥料)玄米 90kg 38,700円; 無農薬(化学肥料半減)玄米 180kg 67,800円; ドクダミ(茶)、青のり、黒ごま、自然塩(天日塩)、ウーロン茶、ほうじ茶、かき葉、はぶ茶、ワカメ、昆布、ニンジン等 1,287,232 円; 漢方入浴剤・貼薬材料117,117円;濾紙、ペットボトル27,275円;ダンボール、フリーザーバッグ、粘着テープ、はかり、やかん、容器、アルコール、ハサミ、ピンセット、コットン、レーザープリンターラベル、ペットボトル、封筒、カッターマット、クールボックス、保冷剤、スプレーなど 169,857円;運送費(+郵送費+一部交通費等) 531,951円(162回分)

(1/29・日)第158便
 内訳:漢方貼剤・特別予防用 5枚、乳幼児用2枚(2人分)→和歌山へ
(1/30・火)第159便
 内訳:(1)味噌20㎏、100%ドクダミ茶4箱、徳用ウーロン茶4袋、カットわかめ(小)4袋、すりごま(黒)3袋  (2)味噌20kg、100%ドクダミ茶4箱、徳用ウーロン茶4袋、カットわかめ(小)4袋、すりごま(黒)3袋  
(2/2・木)第160便
 内訳:(クール便)ジュノーの会入浴剤非売品→花巻へ
(2/3・金)第161便
 内訳:(1)味噌20kg、100%ドクダミ茶4箱、徳用ウーロン茶4袋、カットわかめ(小)4袋、すりごま(黒)3袋 (2)マルシマ梅干し2ケース、100%ドクダミ茶4箱、徳用ウーロン茶2袋、赤穂の塩3袋、カットわかめ(小)4袋、すりごま(黒)3袋、しいたけ4袋
(2/9・木)第162便
 内訳:(1)味噌20kg、100%ドクダミ茶4箱、徳用ウーロン茶4袋、カットわかめ(小)4袋、すりごま(黒)3袋 (2)味噌20kg、100%ドクダミ茶4箱、徳用ウーロン茶4袋、カットわかめ(小)4袋、すりごま(黒)3袋
     
山王到さん、中澤晶子さん、岡林巧子さん、町本恵美子さん、林辰也さん、天使幼稚園さん、岡田昌子さん、明王台シャローム幼稚園さん、田中伸武さん、真田秀美さん、季平博昭さん、福島NPO法人シャロームさん、ありがとうございました。

  みなさん、ジュノーの会・「梅ドみ募金」に力を貸してください。「梅ドみ」とは「梅干し・ドクダミ茶・味噌」のことです。ヒロシマ、ナガサキを生き抜いた人びとの代表的な養生法を紹介しています。
  毎日1個の梅干し(昔ながらの、天日塩とシソだけの)、毎日1杯のドクダミ茶(ウーロン茶とのブレンドで2~3杯)、毎日1杯の(昆布ダシ、ワカメの)味噌汁――これが基本ラインの目安です。これを毎日続けること。(ドクダミ茶については、①飲みすぎに注意してください。おいしいと感じることが目安です。②妊娠中、授乳中の方は医師か薬剤師にご相談ください。)
  砂糖は摂らないようにしてください。黒ゴマ、自然塩(天日塩)、柿の葉、ニンジン、ハブソウ、ほうじ茶(緑茶は避けたほうがいいのです)などを摂るとよいのです。プレーン・ヨーグルトにも排毒の作用があります。あと、免疫力を高める強力な作用のあるのが「青のり」。青のりを天日塩でうすい塩味にして、ふりかけのようにして食してください。 
 ヒロシマ被爆時には、人びとは藁をもつかむようにして、ある人はドクダミを飲み、ある人はナスの味噌漬けを食べ、ある人はカワラヨモギを食べました。今はいろんな食品で排毒する知恵が見つかっていますので、一つ一つの食品については、過度に食する必要はありません。ドクダミ茶や昆布などは、摂りすぎに注意したほうがよいくらいです。
  たくさんのフクシマ放射能被災者の方々が「梅ドみ」「解毒」を求めておられます。国や県、行政の支援は望めません。待っているわけにはいかないのです。ただちに「解毒」を! 遅れれば遅れるだけ危険が増します。
  どうか、全国の非被災地のみなさんの力で、より多くのフクシマの人々に、「梅ドみ」に代表される「ヒロシマの知恵」を届けてあげてください。そして、ご自分でも、「梅ドみ」を入り口にして、「健康」を求める生活を始めてください。

 いま、私たちは何をすべきか。 
 大筋だけをズバリと言わせていただく。
 まず、初期の医療空白の時代には、呆然と待っていたりせずに、ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリで効果があったと伝えられる療法を可能な限り試みることである。
 次に、政治方面の努力を急いでもらって、一日も早く「全科無料定期検診制度」と「全科無料治療制度」を確立すること、そしてそれを守り抜くことである。そのとき、初めて、現代医学は力を発揮するのである。
 (「ジュノーさんのように」第116号より)
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Author:JUNOD
ジュノーの会について
「ジュノーの会」は、世界のヒバクシャ支援とくにチェルノブイリ原発事故の被曝者支援に取り組む広島県府中市の市民団体です。会の名前は、被爆後の広島に医薬品15トンを届け、被爆者の治療にあたったスイス人医師、マルセル・ジュノー博士(1904~61年)にちなんでいます。博士の精神を受け継ぎ、86年のチェルノブイリ原発事故の被曝者支援のため88年に発足しました。会員数は全国に約500人。これまでに延べ約200人の医師を現地に派遣し、甲状腺がんなど1000人以上の患者を診療、一人ひとりの患者さんにカルテ報告を行い、同時に小児白血病治療、血液感染症予防などの医療協力活動、またヒロシマとチェルノブイリのヒバクシャ交流を進めるなど、被災者の側に立った援助活動を続けています。チェルノブイリ被災者市民団体との強い協力関係もあります。

ジュノーの会の郵便振替の口座番号は以下のとおりです。
郵便振替=「01370-0-29460・ジュノー基金」
口座名義は「ジュノー基金」です。ジュノーの会ではなく、「ジュノー基金」です。
通信欄か空白に、「梅ドみ」と明記してください。

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   銀行名ゆうちょ銀行
   ■金融機関コード9900
   ■店番139
   ■預金種目当座
   ■店名一三九 店(イチサンキユウ店)
   ■口座番号0029460

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