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NO.191 「自分たちが食べないコメを他人様に出荷できません」(福島の農家)

NO.191
「自分たちが食べないコメを他人様に出荷できません」(福島の農家)
~第2回福島報告・その4~

「自分たちが作ったコメを自分たちは食べません。自分たちが食べないコメを他人様に食べていただくことなどできません」。
 私(甲斐)自身が10月14日に聞いた言葉である。福島県の農家で、コメの出荷を控えてきた農家はどのくらいあるのだろうか。私は、「日本国の暫定基準値ではなく、ウクライナの基準値を目安に、それを超えるものについては東電と政府に買い上げを要求していただくしかないと思います」と、一つ覚えのように言い続けるだけであった。
 福島の農家は、良心的であればあるほど苦しんでいる、と思う。闘っている、と思う。日本列島人すべての力で、こうした良心的な福島の農家を応援しなければいけない。
 私は、こうした福島の良心的な農家に連なるような動きをしたいと痛切に思った。「梅ドみ」とりわけ「漢方貼剤」作りに大半の時間を消費したため、「コメを出荷しない」福島の農家の人びとの存在をお伝えするのが遅れてしまい、ここでも懺悔、懺悔、懺悔である。今のジュノーの会は、チェルノブイリ支援20年の無理の累積のツケがきていて、大きな組織的な動きができないのである。急速に回復させていきたいと願っているが、今は、残念で残念で残念でたまらない。このチェルノブイリ支援20年で受けた痛手自体を導きの灯として、糧として、前に向かって進むだけである。
 あれから2ヵ月も経ってしまっている。福島の農家のみなさん、どうされているだろうか。このような良心的な姿勢は、よほど大きな支えがなければ、いつまでも続くものではない。
 とにかく、私は、自分たちが生産した農産物を、あえて出荷しないで頑張っている福島の農家の良心を、日本列島中の人びとに知っていただきたい。福島の農家がこうした姿勢を示したということ自体が、この未曾有の放射能災害時の歴史的真実である。
 
 ところで、最近、少し変化があった。食品の放射能の基準値が従来の暫定基準値から約5分の1に引き下げられたのである。それでもまだウクライナの基準値に比べれば2倍ほど高いが、基準値が厳しくなったこと自体は良い方向である。では、「今までの暫定基準値で安全だ、と言ってきたのはどうなるのか」「今までの暫定基準値で市場に出回ったものを食べた者はどうなるのか」ということになる。「基準値」というものは自然科学的・医学的・健康上の数字ではなく、社会科学的いやご都合主義的数字だということが天下御免で明らかになってしまったのだが……。みなさんに、少し覚醒していただけるだろうか。
 暫定基準値が何の根拠もなく恣意的に引き上げられたとき、「暫定基準値をクリアしていても、放射能に汚染されたコメは出荷しない」「自分たちが食べないコメを他人様に出荷できません」というアッパレな姿勢を示した農家に対して、国は農産物の全額買い上げを実施すべきであるが、実情はどうなっているだろうか。
 みんな、苦しみながら、持ち場持ち場で精いっぱい闘っている。福島の農家の良心的な姿勢にも注目していただきたい。
 もう一つ、同じ時期に福島で聞いた言葉を書きとどめておきたい。
「その土地でできたものが食べられない。そんな土地に人は住めるのだろうか?」

梅ドみ 3/28~12/20(火)
 福島市のNPO法人シャロームと連携して、フクシマの被災者の方々にお届けしています。
 他の地域・団体のフクシマ・ヒバクシャの方々からのご要望にもお応えできるようになってきたと思います。放射能被曝を心配されている方々からの直接のご連絡にも少しは対応できるかもしれません。
 相変わらずの牛歩ですので、お応えできる容量と速度に限りはありますが、放射能被曝による病気を心配しておられる方々からのご連絡・お手紙をいただければ、できる限りの対応をさせていただこうと考えています。
 直接、府中味噌組合等に連絡をとられる方々も出てこられたようです。自主的な動きが広がること、大歓迎。「梅ドみ」に代表される、「解毒に有効な食品」について、ある程度お伝えできたのかな、と少しだけホッとしています。各地、各方面で、さまざまな形で、フクシマ・ヒバクシャの方々に、解毒のための食品をお勧めください。
 ジュノーの会では引き続き「梅ドみ」をお送りし続けるとともに、「入浴剤」「漢方貼剤」の作成・発送に力を入れます。全国のみなさんからのご支援・励まし・賛同に心から感謝しています。
 有史以来の大ピンチ。いつも前を向いて、自分たちの歩んだ足跡だけを数えて、肯定的に生き抜きましょう。チェルノブイリ原発の都市プリピャチ市の元市民が集うチェルノブイリ被災者市民団体「ゼムリャキ」の合い言葉は「楽天主義」。ユーモアあふれる雰囲気がその絆の原動力となっています。

残高 -537,248円  収入(梅ドみ募金)4,021,983円   支出(購入分)4,559,231円   
(内訳)味噌 4,949kg 1,399,430円; 梅干・醤油 1,087,859円; 十穀・黒米 32,991円; 無農薬(無化学肥料)玄米 90kg 38,700円; 無農薬(化学肥料半減)玄米 180kg 67,800円; ドクダミ(茶)、青のり、黒ごま、自然塩(天日塩)、ウーロン茶、ほうじ茶、かき葉、はぶ茶、ワカメ、昆布、ニンジン等 1,201,738 円; 漢方入浴剤・貼薬材料117,117円;濾紙、ペットボトル27,275円;ダンボール、フリーザーバッグ、粘着テープ、はかり、やかん、容器、アルコール、ハサミ、ピンセット、コットン、レーザープリンターラベル、ペットボトル、封筒、カッターマットなど 151,771円;運送費(+郵送費+一部交通費) 434,550円(147回分)

(12/19・月)第146便(ダンボール2箱)
 内訳:(1)味噌60kg、100%ドクダミ茶4箱、自家製ドクダミ茶(内田千寿子さんパック分)10袋、徳用ウーロン茶2袋、手作り梅干し1袋  (2)クール便・ジュノーの会入浴剤(非売品)45本、カットわかめ(小)5袋、すりごま(黒)4袋      
(12/20・火)第147便(ダンボール2箱)
 内訳:(1)マルシマ梅干し2ケース、100%ドクダミ茶4箱、自家製ドクダミ茶(内田千寿子さんパック分)9袋、徳用ウーロン茶2袋、カットわかめ(大)1袋 (2)味噌20kg、100%ドクダミ茶4箱、自家製ドクダミ茶(内田千寿子さんパック分)2袋、徳用ウーロン茶4袋、カットわかめ(大)1袋、(小)2袋 

みなさん、ジュノーの会・「梅ドみ募金」に力を貸してください。「梅ドみ」とは「梅干し・ドクダミ茶・味噌」のことです。ヒロシマ、ナガサキを生き抜いた人びとの代表的な養生法を紹介しています。
  毎日1個の梅干し(昔ながらの、天日塩とシソだけの)、毎日1杯のドクダミ茶(ウーロン茶とのブレンドで2~3杯)、毎日1杯の(昆布ダシ、ワカメの)味噌汁――これが基本ラインの目安です。これを毎日続けること。(ドクダミ茶については、?飲みすぎに注意してください。おいしいと感じることが目安です。?妊娠中、授乳中の方は医師か薬剤師にご相談ください。)
  砂糖は摂らないようにしてください。黒ゴマ、自然塩(天日塩)、柿の葉、ニンジン、ハブソウ、ほうじ茶(緑茶は避けたほうがいいのです)などを摂るとよいのです。プレーン・ヨーグルトにも排毒の作用があります。あと、免疫力を高める強力な作用のあるのが「青のり」。青のりを天日塩でうすい塩味にして、ふりかけのようにして食してください。 
 ヒロシマ被爆時には、人びとは藁をもつかむようにして、ある人はドクダミを飲み、ある人はナスの味噌漬けを食べ、ある人はカワラヨモギを食べました。今はいろんな食品で排毒する知恵が見つかっていますので、一つ一つの食品については、過度に食する必要はありません。ドクダミ茶や昆布などは、摂りすぎに注意したほうがよいくらいです。
  たくさんのフクシマ放射能被災者の方々が「梅ドみ」「解毒」を求めておられます。国や県、行政の支援は望めません。待っているわけにはいかないのです。ただちに「解毒」を! 遅れれば遅れるだけ危険が増します。
  どうか、全国の非被災地のみなさんの力で、より多くのフクシマの人々に、「梅ドみ」に代表される「ヒロシマの知恵」を届けてあげてください。そして、ご自分でも、「梅ドみ」を入り口にして、「健康」を求める生活を始めてください。

 いま、私たちは何をすべきか。 
 大筋だけをズバリと言わせていただく。
 まず、初期の医療空白の時代には、呆然と待っていたりせずに、ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリで効果があったと伝えられる療法を可能な限り試みることである。
 次に、政治方面の努力を急いでもらって、一日も早く「全科無料定期検診制度」と「全科無料治療制度」を確立すること、そしてそれを守り抜くことである。そのとき、初めて、現代医学は力を発揮するのである。
 (「ジュノーさんのように」第116号より)

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JUNOD

Author:JUNOD
ジュノーの会について
「ジュノーの会」は、世界のヒバクシャ支援とくにチェルノブイリ原発事故の被曝者支援に取り組む広島県府中市の市民団体です。会の名前は、被爆後の広島に医薬品15トンを届け、被爆者の治療にあたったスイス人医師、マルセル・ジュノー博士(1904~61年)にちなんでいます。博士の精神を受け継ぎ、86年のチェルノブイリ原発事故の被曝者支援のため88年に発足しました。会員数は全国に約500人。これまでに延べ約200人の医師を現地に派遣し、甲状腺がんなど1000人以上の患者を診療、一人ひとりの患者さんにカルテ報告を行い、同時に小児白血病治療、血液感染症予防などの医療協力活動、またヒロシマとチェルノブイリのヒバクシャ交流を進めるなど、被災者の側に立った援助活動を続けています。チェルノブイリ被災者市民団体との強い協力関係もあります。

ジュノーの会の郵便振替の口座番号は以下のとおりです。
郵便振替=「01370-0-29460・ジュノー基金」
口座名義は「ジュノー基金」です。ジュノーの会ではなく、「ジュノー基金」です。
通信欄か空白に、「梅ドみ」と明記してください。

他銀行やネットから振込んでいただくときは、以下の振込先にお願いします。
   <他銀行から振込む場合の振込先>
   銀行名ゆうちょ銀行
   ■金融機関コード9900
   ■店番139
   ■預金種目当座
   ■店名一三九 店(イチサンキユウ店)
   ■口座番号0029460

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