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NO.178 福島県からは全員避難しなければなりません~その7・漢方入浴剤と漢方貼剤~

NO.178
福島県からは全員避難しなければなりません~その7・漢方入浴剤と漢方貼剤~

 『ジュノーさんのように』の第2巻「チェルノブイリからきた医師と子どもたち」の発売日は3月16日だった。その少し前に私は見本を受け取っていた。この巻には、1992年当時の、チェルノブイリ被災者の治療に日夜腐心しているウクライナの医師たちと広島の医師・被爆者との対話の記録が収録されている。しかも、小川新先生の「解毒」の方法、十河先生、杉原先生の東洋医学治療、食養家・平賀佐和子先生の被爆時の経験など、放射能被曝時にはどのように対処したらよいかについても具体的に記されている。
 私は、運命だ、さだめだ、と思った。私は、原発事故で避難した人びとに「解毒」の方法を伝えなければならない。大地震・大津波・原発事故で直接的な被害を受けなかった私は、自分に用意された道を進むだけである。私に与えられた役割は、原発事故の数年後に発生する「晩発性障害の爆発的発症」に対処すべく準備することだ、と理解したのだった。
 目の前の悲劇がどれほどすさまじいものであろうとも、年月を経るほどに凶暴な牙を剥き出してくる放射能の猛威とは比べようもない。信じられないだろうが、視覚的に平穏に見えるフクシマでは、生き物の細胞の中の隅々で紅蓮の炎が燃え盛っているのである。しかし、その炎の威力が判明するのは、早くても数年後なのだ。目に見える炎は消すこともできよう。しかし、目に見えない炎、数年後にミクロのレベルですべてを破壊し尽くしてしまう半永久的に消えない不可視の炎は、知覚の範囲外で猛威をふるい続けるのである。
 すぐに危険の及ぶ範囲がどの程度のものであるかは定かでなかったが、対処すべき方向性は明白であった。数年後の、症状が現われてくる時期には、「早期発見、早期治療」の人にやさしい医療を中心にした相談的看護的互助体制が必要とされるだろう。それは新しい日本のスローライフの内実を豊かにするものともなるだろう。予算さえ確保できれば、この方面の人材も資材も得られないわけではない。しかし、問題なのは、目に見える被害の範囲と程度が大きすぎるため、目に見えない放射能の「数年後」の「晩発性」の被害までは政治がカバーする意志を持たない、ということだ。晩発性障害が爆発的に発症したら、被害者たちは、医療を受けることができないまま放置されてしまうかもしれないのである。財政難のため、障害を「早期発見」するための定期検診制度すら成立しない危険性がある。
 しかも、放射能被害に対する「解毒」は、小川新先生の言われたように、症状が出ないうちに行ってこそ有効なのだ。仮に検診制度が成立したとしても、症状が出てから行う検診は、すでに対策が後手後手にまわった結果なのである。
 放射能被曝は、症状が現れたときには基本的には既に手遅れなのだ。しかし、現代医学は、症状が現われてから、その症状の原因をつきとめるところからスタートする。症状が現われないうちは、現代医学の対象外なのである。

 現代医学は症状が現われないうちはその力を示せない。そうであれば、ヒバクシャの間に晩発性障害の症状が現われてくるまでのここ3~4年は、予防策をもそのうちに含む東洋医学の力を借りるしかない。
  東洋医学の「解毒」療法を実践しながら、「定期検診、治療費補助」のヒバクシャ援護体制を成立させるべく訴えていくまでである。
 ところが、19年前に、貼薬治療の日ウ協力を持続できなかったことから、ジュノーの会では、東洋医学の先生たちと疎遠になってしまうという実に失礼な経緯を辿っていたのだった。もちろん、そうなってしまうには不可避的なその他の周囲の事情もあったわけだが、私は幾重にも高い敷居を乗り越えなければ再び広島の東洋医学と出会うことはできないという状況にあった。
 杉原芳夫先生も小川新先生もすでに他界されている。
 私は『ジュノーさんのように』第1巻と第2巻を十河先生にお送りする際の添え書きで、これまでの無沙汰を謝し、19年前の経験に基づいて「梅ドみ運動」を始めたことをお知らせした。そして、思い切って、今回の福島の非常事態に際して、あらためてご指導をお願いしたい旨のことを書いたのだった。

 日を改めて電話で話したとき、十河先生は私にすぐに「解毒」の方法について細かく指示されるとともに、甲状腺がんの予防法等についてもすぐに伝達したい、と言われた。そこには、過去のわだかまりなどなく、放射能被曝
から少しでも苦しむ人を救いたいという真率な姿勢のみがあった。
 いろいろと他の準備に手間取って、十河先生に直接お会いできたのは5月に入ってからであった。
 私は、その場で、外部被曝を除去する「入浴剤」と、19年前にみんなで作った「貼薬(テンヤク」を何段階も進化させた、晩発性障害の予防用の「貼薬」のレシピを教えていただき、それらを「ヒロシマの知恵」として広く無料でフクシマ・ヒバクシャに提供してもよいという許可をいただいたのだった。これらは、十河先生が長年の間、難病で苦しむ被爆者の方々を診療し治癒してもらう過程で練り上げていかれた予防法なのである。まさに被爆者との合作であり、真に「ヒロシマの知恵」の名にふさわしいものであろう。副作用はなく、広く誰にでも使ってもらえるもので、事実広く人びとに手渡していくものであるから、「薬」の名を排し、「貼剤」とした。2種類の「ヒロシマの知恵」、入浴剤と貼剤(テンザイ)である。これには無数の被爆者の苦しみがこもっている。この「ヒロシマの知恵」をヒロシマからフクシマへ被爆者のこころと志を汲む者たちが無料で手渡していくこと、それが、私たちに課せられた歴史的要請であろう。
 かつて吉益東洞の「解毒」の医学が広島民衆に徐々に浸透していき百数十年近くの時を隔てた被爆時に多くの市民の命を救ったように、この「入浴剤」と「貼剤」には放射能排毒のための「ヒロシマの知恵」としてフクシマの人びとの間にあまねく伝わっていってほしいものである。そして、フクシマの人びとには、これらの「ヒロシマの知恵」を支えとして体を守りながら、一日も早く非汚染地域との間に新しい生活圏・経済圏を確立し、汚染地域から避難して、人体に対する放射能の害を最小限にとどめ、未来の命を守り、未来における故郷の復活の可能性を残してほしいものである。
 私が19年間の無沙汰の失礼をお詫びすると、十河先生は「こういう回り合わせだったんだね」と言われただけであった。
 また別のときには、「オレもね、あれから研鑽を積んだからね。今の貼薬はあのころのと比べて5~6倍の力はあるよ」と言われた。19年前の「本治」と「標治」の別も今はない。課題だった「かぶれ」対策も進化している。
 
 現在ジュノーの会では、福島の人びとに、「梅ドみ」に代表される食品をできる限り届けて日常生活のなかで解毒と免疫力強化を実践してもらう、ということを基本に、さらに、より即効力のある「ヒロシマの知恵」すなわち「ジュノーの会入浴剤(非売品)」と「ジュノーの会漢方貼剤(テンザイ)(非売品)」を手作りで作成して、フクシマ・ヒバクシャの人びとに無料で送りつづけているが、さらに量を増やしスピードをあげたいと考えている。これまでに広島で得られたすべての放射能対処法をフクシマに提供し抜いて、「晩発性障害」の発症を最小限にくいとめるのである。
 資金は、会員からの会費と寄付だけである。放射能被害を憂える方々は、心あらば、どうか賛同者を募っていただきたい。費用を東電と日本政府に要求しても、どうせ話にならない。繰り返して言うが、「解毒」は症状が出てからでは手遅れになる可能性が大きい。とにかく急ぐのだ。私たちがつぶれるならつぶれても仕方がない。これには日本列島に住むすべての人の未来の命がかかっているのである。しかも、貧者の一灯を基にした一人ひとりの力の集積で、この難題に挑戦するしか私たちには道はない。最悪だと数百万人と予想される「晩発性障害」の発症をできる限りくいとめるのだ。予防のための行動は、もとより無償の行為である。国家が露骨に危害を加え棄民政策を強要してきているにもかかわらず、その暴力性にほとんどの国民が無自覚であるなら、貧者の一灯を、一灯一灯と連ねて、無辜のいのちを守るしか道はないではないか。
(甲斐記)
(つづく)


梅ドみ 3/28~9/16(金)
 福島市のNPO法人シャロームと連携して、フクシマの被災者の方々にお届けしています。
 ≪ここに挙げるのは、購入分のみです。多くの方々が、自家製味噌、自家製梅干し(多量集まりました)、乾燥ドクダミ、無農薬玄米などを現物で提供してくださいました(現在も継続中)。特に乾燥ドクダミは、刈って、きれいに洗って、充分に陰干しをして、適度な大きさに切って、ビニール袋に小分けして詰めるのですが、ここまで結構、時間も労力もかかります。頭の下がる思いのすることもあります。また、購入分につきましては、府中味噌組合3社、ひろしま全農、マルシマ食品等、広島県内の製造・販売元の方々が、利益抜きの奉仕価格で特別に提供してくださっています。≫

残高 -495,685円  収入(梅ドみ募金)3,099,452円   支出(購入分)3,595,137円   
(内訳)味噌 3,960kg 1,132,400円; 梅干・醤油 832,338円; 十穀・黒米 32,991円; 無農薬(無化学肥料)玄米 60kg 25,800円; 無農薬(化学肥料半減)玄米 120kg 45,200円; ドクダミ(茶)、青のり、黒ごま、自然塩(天日塩)、ウーロン茶、ほうじ茶、かき葉、はぶ茶、ワカメ、昆布、ニンジンなど 944,014円; 漢方入浴剤・貼薬材料117,117円;濾紙、ペットボトル27,275円;ダンボール、フリーザーバッグ、粘着テープ、はかり、やかん、容器、アルコール、ハサミ、ピンセット、コットン、レーザープリンターラベル、ペットボトルなど 111,372円;運送費(+郵送費) 326,630円(112回分)

(9/16・金)第112便(ダンボール5箱)
 内訳:①味噌20kg、100%ドクダミ茶4箱、徳用ウーロン茶4袋、カットわかめ(大)1袋、(小)3袋、すりごま(黒)3袋 
    ②味噌20㎏、柿の葉茶(内田さん手作り)12袋、つなぎ服2点、上っ張り1点、おしめ1袋、おしり拭き(赤ちゃん)3袋
    ③味噌20㎏、徳用ウーロン茶2袋、柿の葉茶4袋、おしめ20枚、パジャマズボン1点、長袖シャツ1点
    ④味噌20㎏、100%ドクダミ茶2箱、徳用ウーロン茶4袋、柿の葉茶2袋、カットわかめ(大)1袋、すりごま(黒)3袋、おしめ8袋
    ⑤自家製梅干し20瓶(府中ニュース速報提供)

市場芳子さん、市場恵子さん、原田周子さん、永野由美子さん、見浦さん、ありがとうございました。

  みなさん、ジュノーの会・「梅ドみ募金」に力を貸してください。「梅ドみ」とは「梅干し・ドクダミ茶・味噌」のことです。ヒロシマ、ナガサキを生き抜いた人びとの代表的な養生法を紹介しています。
  毎日1個の梅干し(昔ながらの、天日塩とシソだけの)、毎日1杯のドクダミ茶(ウーロン茶とのブレンドで2~3杯)、毎日1杯の(昆布ダシ、ワカメの)味噌汁――これが基本ラインの目安です。これを毎日続けること。(ドクダミ茶については、①飲みすぎに注意してください。おいしいと感じることが目安です。②妊娠中、授乳中の方は医師か薬剤師にご相談ください。)
  砂糖は摂らないようにしてください。黒ゴマ、自然塩(天日塩)、柿の葉、ニンジン、ハブソウ、ほうじ茶(緑茶は避けたほうがいいのです)などを摂るとよいのです。プレーン・ヨーグルトにも排毒の作用があります。あと、免疫力を高める強力な作用のあるのが「青のり」。青のりを天日塩でうすい塩味にして、ふりかけのようにして食してください。 
 ヒロシマ被爆時には、人びとは藁をもつかむようにして、ある人はドクダミを飲み、ある人はナスの味噌漬けを食べ、ある人はカワラヨモギを食べました。今はいろんな食品で排毒する知恵が見つかっていますので、一つ一つの食品については、過度に食する必要はありません。ドクダミ茶や昆布などは、摂りすぎに注意したほうがよいくらいです。
  たくさんのフクシマ放射能被災者の方々が「梅ドみ」「解毒」を求めておられます。国や県、行政の支援は望めません。待っているわけにはいかないのです。ただちに「解毒」を! 遅れれば遅れるだけ危険が増します。
  どうか、全国の非被災地のみなさんの力で、より多くのフクシマの人々に、「梅ドみ」に代表される「ヒロシマの知恵」を届けてあげてください。そして、ご自分でも、「梅ドみ」を入り口にして、「健康」を求める生活を始めてください。

 いま、私たちは何をすべきか。 
 大筋だけをズバリと言わせていただく。
 まず、初期の医療空白の時代には、呆然と待っていたりせずに、ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリで効果があったと伝えられる療法を可能な限り試みることである。
 次に、政治方面の努力を急いでもらって、一日も早く「全科無料定期検診制度」と「全科無料治療制度」を確立すること、そしてそれを守り抜くことである。そのとき、初めて、現代医学は力を発揮するのである。
 (「ジュノーさんのように」第116号より)
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JUNOD

Author:JUNOD
ジュノーの会について
「ジュノーの会」は、世界のヒバクシャ支援とくにチェルノブイリ原発事故の被曝者支援に取り組む広島県府中市の市民団体です。会の名前は、被爆後の広島に医薬品15トンを届け、被爆者の治療にあたったスイス人医師、マルセル・ジュノー博士(1904~61年)にちなんでいます。博士の精神を受け継ぎ、86年のチェルノブイリ原発事故の被曝者支援のため88年に発足しました。会員数は全国に約500人。これまでに延べ約200人の医師を現地に派遣し、甲状腺がんなど1000人以上の患者を診療、一人ひとりの患者さんにカルテ報告を行い、同時に小児白血病治療、血液感染症予防などの医療協力活動、またヒロシマとチェルノブイリのヒバクシャ交流を進めるなど、被災者の側に立った援助活動を続けています。チェルノブイリ被災者市民団体との強い協力関係もあります。

ジュノーの会の郵便振替の口座番号は以下のとおりです。
郵便振替=「01370-0-29460・ジュノー基金」
口座名義は「ジュノー基金」です。ジュノーの会ではなく、「ジュノー基金」です。
通信欄か空白に、「梅ドみ」と明記してください。

他銀行やネットから振込んでいただくときは、以下の振込先にお願いします。
   <他銀行から振込む場合の振込先>
   銀行名ゆうちょ銀行
   ■金融機関コード9900
   ■店番139
   ■預金種目当座
   ■店名一三九 店(イチサンキユウ店)
   ■口座番号0029460

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