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NO.174  福島県からは全員避難しなければなりません~その3~

NO.174
福島県からは全員避難しなければなりません~その3~

 何名くらい来ておられたのだろうか。ざっと70~80名くらいだろうか。会場の部屋はほぼいっぱいだった。
 私は、まず、福島県外の者が充分な動きができていないことについて謝ることから話を始めたと思う。とくに、「避難」を進められないのは、福島の問題というよりも、福島以外の受け入れ体制の問題だ、といったことを話そうとした。福島と他の地域を結んだ新しい経済圏というか、生活共同体のようなものが生まれなければならない。避難というよりも、40年ほど一家全員で単身赴任をして、40年ほど経ったら戻って新しい福島を建設する、という生き方を選ぶのだと思う、と話した。
 福島は今だけ居てはいけない土地なのだ。人間が傷つきさえしなければ、将来は必ずまた豊かな土地になる。人間が一旦外に出て、その間に専門的な知識をもとにして除染を進めるのだ。まず、上流や山、森の除染に全力を傾けるべきではないか。まず上流、次に中流と、専門家の指示のもとで、作業員の健康を守りながら除染作業を続けていくのが順当な在り方で、市街地や学校の校庭などは、人間が避難しさえすえば、一番後回しでもよいはず。また、海岸部に至っては、何もしないでも放射能はやがて海に流れだして、残留放射能はほとんどないという状態になるはずだ。海岸部は案外早く住めるようになるのではないだろうか。広島も、1ヵ月後、枕崎台風に襲われ、大きな被害は出したが、台風がほとんどの残留放射能を海に洗い流してくれた。だから、自然の摂理にしたがって仕事として専門的に除染を進めていただければ、大体40年くらいで福島は元通りになるのではないだろうか。
 ただ、その40年間だけは、人間は福島に居てはいけない。内陸部にあるチェルノブイリとちがって、日本は海に囲まれているから、いずれ放射能は海に流れ出る。汚泥とか、側溝とか、特にたまりやすい部分に注意が必要だが、その他の大半の部分では、やがて線量は旧に復するだろう。やがてと言っても5年10年の話ではなく、最低でも30年、40年という話ではあるが。しかし、この30年40年のうちに、人間が傷ついてしまったら、もう人間はもとに戻ることはできなくなる。「チェルノブイリの子どもたち」の世代では、女性たちはなかなか産み月まで赤ちゃんを胎内に宿すことができなくなっている。また、生まれた子どもたちも様々な問題を抱えていることが多い。さらに、「チェルノブイリの子どもたち」の次の世代では、さらに問題は深刻になっていくのではないかと思われている。人間自体が傷つかなければ、土地は、どんなにか困難はあろうとも、また回復することができる。だけど、人間は、遺伝子が強く損傷を受けては、なかなか回復することは困難だ。だから、今だけ福島に住んではいけない。一般の会社員が転勤で40年間故郷を留守にするのと同じ感覚で、40年間この地を離れてください。家や土地の権利は決して手離さないでください。必ずまた戻ってこれるのですから。

 話しているうちに、会場の雰囲気は暗くなっていった。そして、私はさらに、「全科無料検診・治療」制度の必要性を話そうとした。
 ヒロシマとナガサキの被爆者は、世界のヒバクシャの中では例外的な存在だ。世界のヒバクシャの中で援護措置を受けているヒバクシャは、ヒロシマ、ナガサキの被爆者だけだ。他のヒバクシャはみんな放置され、棄民扱いされ、病気になっても検診も治療も受けることはできないまま。ウクライナの場合も、ヒバクシャ援護は財政的に破たんし、1999年以来、チェルノブイリ被災者は無保護状態にある。無料検診制度は崩壊し、みんな治療費を払うことができないので、なかなか病院へはいけない。異常がわかったときは既に遅いのだ。しかも、ほとんどのヒバクシャは貧しく、死亡しても死因を確かめられるような体制はない。だから、ヒバクシャがさまざまな病気で亡くなっても、統計上の数字に反映されることはない。
 フクシマ・ヒバクシャの場合、このままいくと、ヒロシマ、ナガサキのタイプではなく、世界のヒバクシャと同じタイプの状況が待っているだろう。ヒロシマ、ナガサキの場合は、朝鮮特需、高度経済成長と続く歴史的状況下で例外的に援護が可能だったわけで、あくまでも例外なのです。……もう限界だった。会場の雰囲気は暗く固くなる一方だ。「避難」の話は一旦切り上げるしかない。
 私は、「こういうふうな状態ですが、ジュノーの会では3月以来『梅ドみ運動』を呼びかけてきました。実は、この梅ドみには、奥深い歴史があります。今日はその説明もさせていただきたいと思います」と言って、「解毒」「梅ドみ」の話へと方向転換をすることにした。ここまで30分くらい。あとでもう一度「避難」の話に戻ることもできるだろう。
(甲斐記)
(つづく)

梅ドみ 3/28~9/05(月)
 福島市のNPO法人シャロームと連携して、フクシマの被災者の方々にお届けしています。
 ≪ここに挙げるのは、購入分のみです。多くの方々が、自家製味噌、自家製梅干し(多量集まりました)、乾燥ドクダミ、無農薬玄米などを現物で提供してくださいました(現在も継続中)。特に乾燥ドクダミは、刈って、きれいに洗って、充分に陰干しをして、適度な大きさに切って、ビニール袋に小分けして詰めるのですが、ここまで結構、時間も労力もかかります。頭の下がる思いのすることもあります。また、購入分につきましては、府中味噌組合3社、ひろしま全農、マルシマ食品等、広島県内の製造・販売元の方々が、利益抜きの奉仕価格で特別に提供してくださっています。≫

残高 -542,346円  収入(梅ドみ募金)2,836,952円   支出(購入分)3,379,298円   
(内訳)味噌 3,780kg 1,083,800円; 梅干・醤油 755,680円; 十穀・黒米 32,991円; 無農薬(無化学肥料)玄米 60kg 25,800円; 無農薬(化学肥料半減)玄米 120kg 45,200円; ドクダミ(茶)、青のり、黒ごま、自然塩(天日塩)、ウーロン茶、ほうじ茶、かき葉、はぶ茶、ワカメ、昆布、ニンジンなど 877,693円; 漢方入浴剤・貼薬材料117,117円;濾紙、ペットボトル27,275円;ダンボール、フリーザーバッグ、粘着テープ、はかり、やかん、容器、アルコール、ハサミ、ピンセット、コットン、レーザープリンターラベル、ペットボトルなど 104,432円;運送費 309,310円(105回分)

(9/05・月)第104便(ダンボール3箱)
内訳:①味噌20kg、100%ドクダミ茶4箱、徳用ウーロン茶4袋、カットわかめ(大)1袋、(小)2袋、すりごま(黒)3袋  ②味噌20kg、100%ドクダミ茶4箱、徳用ウーロン茶4袋、徳用ドクダミ茶2袋、カットわかめ(大)1袋、すりごま(黒)3袋 ③味噌20kg、100%ドクダミ茶4箱、徳用ウーロン茶4袋、カットわかめ(大)1袋、(小)2袋、すりごま(黒)3袋 
(9/05・月)第105便(クール便)
  ジュノーの会入浴剤(非売品)49本

  みなさん、ジュノーの会・「梅ドみ募金」に力を貸してください。「梅ドみ」とは「梅干し・ドクダミ茶・味噌」のことです。ヒロシマ、ナガサキを生き抜いた人びとの代表的な養生法を紹介しています。
  毎日1個の梅干し(昔ながらの、天日塩とシソだけの)、毎日1杯のドクダミ茶(ウーロン茶とのブレンドで2~3杯)、毎日1杯の(昆布ダシ、ワカメの)味噌汁――これが基本ラインの目安です。これを毎日続けること。(ドクダミ茶については、①飲みすぎに注意してください。おいしいと感じることが目安です。②妊娠中、授乳中の方は医師か薬剤師にご相談ください。)
  砂糖は摂らないようにしてください。黒ゴマ、自然塩(天日塩)、柿の葉、ニンジン、ハブソウ、ほうじ茶(緑茶は避けたほうがいいのです)などを摂るとよいのです。プレーン・ヨーグルトにも排毒の作用があります。あと、免疫力を高める強力な作用のあるのが「青のり」。青のりを天日塩でうすい塩味にして、ふりかけのようにして食してください。 
 ヒロシマ被爆時には、人びとは藁をもつかむようにして、ある人はドクダミを飲み、ある人はナスの味噌漬けを食べ、ある人はカワラヨモギを食べました。今はいろんな食品で排毒する知恵が見つかっていますので、一つ一つの食品については、過度に食する必要はありません。ドクダミ茶や昆布などは、摂りすぎに注意したほうがよいくらいです。
  たくさんのフクシマ放射能被災者の方々が「梅ドみ」「解毒」を求めておられます。国や県、行政の支援は望めません。待っているわけにはいかないのです。ただちに「解毒」を! 遅れれば遅れるだけ危険が増します。
  どうか、全国の非被災地のみなさんの力で、より多くのフクシマの人々に、「梅ドみ」に代表される「ヒロシマの知恵」を届けてあげてください。そして、ご自分でも、「梅ドみ」を入り口にして、「健康」を求める生活を始めてください。

 いま、私たちは何をすべきか。 
 大筋だけをズバリと言わせていただく。
 まず、初期の医療空白の時代には、呆然と待っていたりせずに、ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリで効果があったと伝えられる療法を可能な限り試みることである。
 次に、政治方面の努力を急いでもらって、一日も早く「全科無料定期検診制度」と「全科無料治療制度」を確立すること、そしてそれを守り抜くことである。そのとき、初めて、現代医学は力を発揮するのである。
 (「ジュノーさんのように」第116号より)

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プロフィール

JUNOD

Author:JUNOD
ジュノーの会について
「ジュノーの会」は、世界のヒバクシャ支援とくにチェルノブイリ原発事故の被曝者支援に取り組む広島県府中市の市民団体です。会の名前は、被爆後の広島に医薬品15トンを届け、被爆者の治療にあたったスイス人医師、マルセル・ジュノー博士(1904~61年)にちなんでいます。博士の精神を受け継ぎ、86年のチェルノブイリ原発事故の被曝者支援のため88年に発足しました。会員数は全国に約500人。これまでに延べ約200人の医師を現地に派遣し、甲状腺がんなど1000人以上の患者を診療、一人ひとりの患者さんにカルテ報告を行い、同時に小児白血病治療、血液感染症予防などの医療協力活動、またヒロシマとチェルノブイリのヒバクシャ交流を進めるなど、被災者の側に立った援助活動を続けています。チェルノブイリ被災者市民団体との強い協力関係もあります。

ジュノーの会の郵便振替の口座番号は以下のとおりです。
郵便振替=「01370-0-29460・ジュノー基金」
口座名義は「ジュノー基金」です。ジュノーの会ではなく、「ジュノー基金」です。
通信欄か空白に、「梅ドみ」と明記してください。

他銀行やネットから振込んでいただくときは、以下の振込先にお願いします。
   <他銀行から振込む場合の振込先>
   銀行名ゆうちょ銀行
   ■金融機関コード9900
   ■店番139
   ■預金種目当座
   ■店名一三九 店(イチサンキユウ店)
   ■口座番号0029460

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