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NO.162 「被爆者健康手帳」誕生のころ ②~『健康手帳』創始者・広島市段原地区の中山広実医師の話 その2~

NO.162
「被爆者健康手帳」誕生のころ ②
~『健康手帳』創始者・広島市段原地区の中山広実医師の話 その2~
(而立書房刊『ジュノーさんのように』第3巻「原子力発電所の爆発事故から6年目のチェルノブイリの子どもたち」p.135~136より)

 「あんまりね、評判よくないですよ。(笑) いうのはですね、自分はもう被爆しとるからどっか悪いに決まっていると思いこんでいるんですよね。だから、健康診断に行って悪いところがみつかったら困ると。だからむしろ、悪いところがあっても知らずにすごしとったほうがいいという、精神的にね。もう一つ、悪いところがあったら困るというのが、保険がないから治療するのに困るわけですよね、経済的に。まぁそういう人が多かったわけですね。……だからいろんなことがあってですね、なかなか健康診断を受けにこないですよ。」
(山内さん)「健康診断は年に一回ですか」 
(中山先生)「私はもうこれ持ってきた人はいつでもええ、年に1回でも2回でもね、だけどただきてくれればいいんだけど、きてくれないのが困る。だから、健康診断を受けて早くみつけて早く治療しなきゃいかんのだというパンフレットを2回配りました。」――健康手帳作成は、原爆の影響による病気の調査(被爆者の不安解消のため)という意味のほかに、いつおこるかわからない病気のための予防という、大きな意味を持っていた。当然のことではあるが、まさに被爆された方、ご本人の立場に立つ方法であった。しかし、被爆者の方々の苦悩はこの方法をもしのぐものであったようだ。
 だが、中山先生はあきらめなかった。精神的な問題と経済的な問題でなかなか健康診断にこれない人たちに対して、今度は無料で検便を行い始める。「それでなくとも栄養失調のところへ寄生虫がおればますます神経質になるわけですからね。箱をおいてそこに、『ここに持ってきなさい』と書いて、そしたら調べて結果を……手帳を下へおいてですね。そして名前を書いてもらって……明くる日には検査結果をそこへね、回虫がおりますとか、あんたは十二指腸虫がおりますというのを書いておきょうた(注:おいていた)ですよ。」 
(山内さん)「健康診断とは全然関係なしにですか」 
(中山先生)「診療所の玄関へね、そしたらあがってこなくてもいい、土間へおいてある。……それはわりと持ってきましたよ。案外わりとね」。ほとんど100%近く回虫か寄生虫がいたそうだ。
 ところで中山先生はたった一人でこのように奮闘されていたわけではなかった。同じように被爆者医療に懸命に取り組んでおられるお医者さん仲間がおられた。
 「まぁねぇ、翠町の於保源作先生、いらっしゃるでしょう。あの人もやはり被爆者になにかあるんじゃないかというので市役所にずーっと行って死亡診断書を調査されて、そして癌で死んだ人は全部、あの人もアルバイトを使って一軒一軒家をまわってね、調べて、そしてあの人が、昭和25年ころから被爆者には癌が多いっていうのを言っていました。だけど、これもプレスコードで発表できなかったですからね。」
 於保先生は、当時のお金で100万ほど自費を投与され、癌の研究をされていた。癌が多いというのは昭和25年には分かっていたのだ! ABCCが発表するよりも前に。
(つづく)

【注:ジュノーの会が20年前に必死で行ったことが今のフクシマの人たちに役立つ、というのは私に複雑な思いを引き起こします。しかし、そうした「複雑な思い」は心の戸棚にしまっておいて、今は、ともかく、「『ジュノーさんのように』を読んでください。『ジュノーさんのように』を読んで、全体像を把握してください」と呼びかけさせていただこうと思います。
『ジュノーさんのように』には、この現実にどう立ち向かったらいいのか、についてのヒントがいっぱい詰まっていますので、しっかり参考にしていただけたら、と願っています。
 今回紹介した部分も重要です。
 ヒバクシャは、「自分はもう被爆しとるからどっか悪いに決まっていると思いこんでいるんですよね。だから、健康診断に行って悪いところがみつかったら困ると。だからむしろ、悪いところがあっても知らずにすごしとったほうがいいという、精神的にね」。これにはもう一つ、現実的な意味合いがあります。
「悪いところがあったら困るというのが、保険がないから治療するのに困るわけですよね、経済的に」。
 健康診断を受けて、かりに何らかの病気がみつかってしまったら、どうしたらいいのか。保険なしに治療費を自費で払えるヒバクシャなど、少数の例外を除けば、どこにもいないのである。

次の言葉を思い出していただきたいと思います。
「いま、私たちは何をすべきか。 
 大筋だけをズバリと言わせていただく。
 まず、初期の医療空白の時代には、呆然と待っていたりせずに、ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリで効果があったと伝えられる療法を可能な限り試みることである。
 次に、政治方面の努力を急いでもらって、一日も早く「全科無料定期検診制度」と「全科無料治療制度」を確立すること、そしてそれを守り抜くことである。そのとき、初めて、現代医学は力を発揮するのである。
 (「ジュノーさんのように」第116号より) 」

  なお、中山広実先生が「健康診断」という言葉を使われていることにも注目してください。「健康調査」などに被爆者が応じたはずがないのです。また、「健康手帳作成は、原爆の影響による病気の調査(被爆者の不安解消のため)という意味のほかに、いつおこるかわからない病気のための予防という、大きな意味を持っていた」という点にも注意してください。
 「いつおこるかわからない病気のための予防」を行うのです。「健康診断を受けて早くみつけて早く治療しなきゃいかんのだ」なのです。
 治療費が払えなくて、治療を受けられないヒバクシャがいてはならないのです。】

梅ドみ 3/28~8/03(水)

 福島市のNPO法人シャロームと連携して、フクシマの被災者の方々にお届けしています。
 ≪ここに挙げるのは、購入分のみです。多くの方々が、自家製味噌、自家製梅干し(多量集まりました)、乾燥ドクダミ、無農薬玄米などを現物で提供してくださいました(現在も継続中)。特に乾燥ドクダミは、刈って、きれいに洗って、充分に陰干しをして、適度な大きさに切って、ビニール袋に小分けして詰めるのですが、ここまで結構、時間も労力もかかります。頭の下がる思いのすることもあります。また、購入分につきましては、府中味噌組合3社、ひろしま全農、マルシマ食品等、広島県内の製造・販売元の方々が、利益抜きの奉仕価格で特別に提供してくださっています。≫

残高 -154,635円   収入(梅ドみ募金)2,604,566円   支出(購入分)2,759,201円   
(内訳)味噌 3,120kg 905,600円; 梅干・醤油 602,364円; 十穀 32,991円; 無農薬(無化学肥料)玄米 60kg 25,800円; 無農薬(化学肥料半減)玄米 120kg 45,200円; ドクダミ(茶)、青のり、黒ごま、自然塩(天日塩)、ウーロン茶、ほうじ茶、かき葉、はぶ茶、ワカメ、昆布、ニンジンなど 703,014円; 漢方入浴剤・貼薬材料 83,937円;濾紙、ペットボトル16,124円;段ボール、フリーザーバッグ、粘着テープ、はかり、やかん、容器、アルコール、ハサミ、ピンセット、コットン、ペットボトルなど 87,821円;運送費 256,350円(87回分)

(8/02・火)第87便(米3袋)
内訳:①無農薬玄米・あいがも農法・化学肥料無 30kg ②無農薬玄米・紙マルチこしひかり・化学肥料半減 30kg ③無農薬玄米・紙マルチこしひかり・化学肥料半減 30kg 

赤松尚子さん、真田秀美さん、ありがとうございました。

  みなさん、ジュノーの会・「梅ドみ募金」に力を貸してください。「梅ドみ」とは「梅干し・ドクダミ茶・味噌」のことです。ヒロシマ、ナガサキを生き抜いた人びとの代表的な養生法を紹介しています。
  毎日1個の梅干し(昔ながらの、天日塩とシソだけの)、毎日1杯のドクダミ茶(ウーロン茶とのブレンドで2~3杯)、毎日1杯の(昆布ダシ、ワカメの)味噌汁――これが基本ラインの目安です。これを毎日続けること。(ドクダミ茶については、①飲みすぎに注意してください。おいしいと感じることが目安です。②妊娠中、授乳中の方は医師か薬剤師にご相談ください。)
  砂糖は摂らないようにしてください。黒ゴマ、自然塩(天日塩)、柿の葉、ニンジン、ハブソウ、ほうじ茶(緑茶は避けたほうがいいのです)などを摂るとよいのです。プレーン・ヨーグルトにも排毒の作用があります。あと、免疫力を高める強力な作用のあるのが「青のり」。青のりを天日塩でうすい塩味にして、ふりかけのようにして食してください。 
 ヒロシマ被爆時には、人びとは藁をもつかむようにして、ある人はドクダミを飲み、ある人はナスの味噌漬けを食べ、ある人はカワラヨモギを食べました。今はいろんな食品で排毒する知恵が見つかっていますので、一つ一つの食品については、過度に食する必要はありません。ドクダミ茶や昆布などは、摂りすぎに注意したほうがよいくらいです。
  たくさんのフクシマ放射能被災者の方々が「梅ドみ」「解毒」を求めておられます。国や県、行政の支援は望めません。待っているわけにはいかないのです。ただちに「解毒」を! 遅れれば遅れるだけ危険が増します。
  どうか、全国の非被災地のみなさんの力で、より多くのフクシマの人々に、「梅ドみ」に代表される「ヒロシマの知恵」を届けてあげてください。そして、ご自分でも、「梅ドみ」を入り口にして、「健康」を求める生活を始めてください。

 いま、私たちは何をすべきか。 
 大筋だけをズバリと言わせていただく。
 まず、初期の医療空白の時代には、呆然と待っていたりせずに、ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリで効果があったと伝えられる療法を可能な限り試みることである。
 次に、政治方面の努力を急いでもらって、一日も早く「全科無料定期検診制度」と「全科無料治療制度」を確立すること、そしてそれを守り抜くことである。そのとき、初めて、現代医学は力を発揮するのである。
 (「ジュノーさんのように」第116号より) 

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JUNOD

Author:JUNOD
ジュノーの会について
「ジュノーの会」は、世界のヒバクシャ支援とくにチェルノブイリ原発事故の被曝者支援に取り組む広島県府中市の市民団体です。会の名前は、被爆後の広島に医薬品15トンを届け、被爆者の治療にあたったスイス人医師、マルセル・ジュノー博士(1904~61年)にちなんでいます。博士の精神を受け継ぎ、86年のチェルノブイリ原発事故の被曝者支援のため88年に発足しました。会員数は全国に約500人。これまでに延べ約200人の医師を現地に派遣し、甲状腺がんなど1000人以上の患者を診療、一人ひとりの患者さんにカルテ報告を行い、同時に小児白血病治療、血液感染症予防などの医療協力活動、またヒロシマとチェルノブイリのヒバクシャ交流を進めるなど、被災者の側に立った援助活動を続けています。チェルノブイリ被災者市民団体との強い協力関係もあります。

ジュノーの会の郵便振替の口座番号は以下のとおりです。
郵便振替=「01370-0-29460・ジュノー基金」
口座名義は「ジュノー基金」です。ジュノーの会ではなく、「ジュノー基金」です。
通信欄か空白に、「梅ドみ」と明記してください。

他銀行やネットから振込んでいただくときは、以下の振込先にお願いします。
   <他銀行から振込む場合の振込先>
   銀行名ゆうちょ銀行
   ■金融機関コード9900
   ■店番139
   ■預金種目当座
   ■店名一三九 店(イチサンキユウ店)
   ■口座番号0029460

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