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NO.160  チェルノブイリの現場の医師たちは東洋医学を熱望していた ~チェルノブイリの晩発性障害に取り組むジトーミルの3医師  その3~

NO.160
チェルノブイリの現場の医師たちは東洋医学を熱望していた
~チェルノブイリの晩発性障害に取り組むジトーミルの3医師  その3~


(而立書房刊『ジュノーさんのように』第2巻「チェルノブイリからきた医師と子どもたち」p.167~169より)

(NO.158よりつづく)
 (略)サーシャ先生はドクター・フォール療法を学ぶためモスクワで1カ月研修を受けて来られたそうで、その療法に深い印象を覚えておられました。また、ヴァロージャ先生の奥さんは良導絡診療を行っておられ、日夜人が詰めかけ休む暇もないとか。そして話を進めて行くうち、サーシャ先生の今回の来日目的は主に東洋医学の研修のためで、それに備えてわざわざモスクワまでドクター・フォール療法の研修に行かれたのだということも分かってきました。サーシャ先生にとっては独学で集められた多くの文献を携えての来日だったのです。
 甲斐先生はじめわれわれスタッフは唖然。探し続けていた「東洋医学に興味があり、経絡(ツボ)の分かる医師」がなんと目の前にいらっしゃるのです。
 急遽サーシャ先生の予定変更が話し合われましたが、ビザの関係で無理とのこと。これほどの思いを抱えて来日されたサーシャ先生の東洋医学に対する熱情に、なんとか応えてあげたかったのですが……。ともかく文献をコピーさせて頂くことになりましたが、現地の医師たちの努力の一端を垣間見る思いでした。
 そして、4月に来日したキエフ小児科・産科・婦人科研究所のタマーラ医師のご子息、ニコラ・メンデル医師が大阪医大の兵頭先生の下で良導絡の研修を受ける予定であることが甲斐先生から伝えられると、先生方は身を乗り出すようにして「希望者が殺到して困るでしょう」と言われました。
(後日分かったことですが、事故後、不眠や原因不明の痛み、異状を訴える患者さんが急増したため、ヴァロージャ先生の奥さんがキエフに行って良導絡を学ばれ、診療を始められてすでに4年経つとのこと。なんと良導絡はメンデル先生と同じく、キエフのドクター・マチュレットのところで学ばれていました。
 サーシャ先生は是非もう一度来日して東洋医学の研修を受けたい、ヴァロージャ先生も奥さんを是非来させたい、と別れる時まで言っておられました。)

 翌日、私たちは昨夜の上気した気分も覚めやらぬ間に、杉原先生の鍼治療、十河先生の経絡診断の日を迎えました。(略)
 その後、杉原先生、十河先生から東洋医学における治療が説明される。東洋医学では漢方薬を用いるが全世界の人には量が足りない、そこで考え出した貼薬という方法を紹介。甲状腺治療のために調合した貼薬を、4月に来日した子どもたちに処方した結果、思いのほかよく効いたという話が出ると、医師たちの目が一瞬輝いた。ヴァロージャ先生が院長をされているバラノフカ村では、中学生の25%に甲状腺の腫れがあるという。すぐに「どうやって作るのですか」「薬は手に入りますか」と具体的な質問が出た。
 そこで甲斐先生が府中一中での取り組みを説明され、「7月9日広島を発たれる時、府中にお立ち寄り頂いて生徒から受け取って頂きたい」と申し出られると、ヴァロージャ先生は本当にうれしそうな表情でうなずかれ、「是非使わせてください。その結果をお知らせします」とおっしゃった。
 小児血液病の優秀な専門家であるリュドミーラ先生は、終始控え目に同席されていたが、この貼薬については、「予防のための効果もあるかもしれない」と言われていた。
 こういうやりとりの後、早速貼薬を貼るツボを教えて頂く。ヴァロージャ先生、サーシャ先生どちらもよくご存知で、慣れた手つきで押さえられ、杉原先生、十河先生はしきりに感心される。(後略)

【注:ここに報告されているように、ウクライナのジトーミル州では、チェルノブイリ事故後、不眠や原因不明の痛み、異状を訴える患者さんが急増したとのこと。バラノフカ村中央病院のヴァロージャ院長の奥さんがキエフに行って良導絡を学ばれ、診療を始められたのは、この時点から4年前とのことであるから、事故後2年くらい経ってからであろう。とすれば、事故後それほど時を経ずして、「不眠や原因不明の痛み、異状を訴える患者さんが急増した」ことになる。事故後6年目の段階では、「ヴァロージャ先生の奥さんは良導絡診療を行っておられ、日夜人が詰めかけ休む暇もない」という状態である。(良導絡診療とは、鍼治療の一種で、この時点での世界的権威者は大阪医大のペイン・クリニックの兵頭正義教授であった。)
 チェルノブイリの場合でも、現場の医師たちは、ありとあらゆる試みを行って患者さんの訴えに応えようとしたようだ。放射能被災において、診察も治療もせずに「調査」のみを行う医師、というのは必ずしも普遍的な存在ではないようである。 
 いま、東北各地の被災地では「鍼灸ボランティア」の人びとの活動も行われているとか。フクシマについても、いろんな得意分野を持つ人びとが、それぞれの分野で、ありとあらゆる方法をすべて投入して、フクシマ・ヒバクシャの健康を守ろうとしていくだろう。ほんとうにほんとうにたくさんの「よい心を持った人たち」が、献身的な活動に身を投じていくことだろう。放射能被災による種々の症状に対処し得るのは、必ずしも「放射線医学」の専門家ばかりではないようである。】



ジュノーの会の郵便振替の口座番号は以下のとおりです。
 郵便振替=「01370-0-29460・ジュノー基金」
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   ■口座番号0029460

梅ドみ 3/28~7/30(土)
 福島市のNPO法人シャロームと連携して、フクシマの被災者の方々にお届けしています。
 ≪ここに挙げるのは、購入分のみです。多くの方々が、自家製味噌、自家製梅干し(多量集まりました)、乾燥ドクダミ、無農薬玄米などを現物で提供してくださいました(現在も継続中)。特に乾燥ドクダミは、刈って、きれいに洗って、充分に陰干しをして、適度な大きさに切って、ビニール袋に小分けして詰めるのですが、ここまで結構、時間も労力もかかります。頭の下がる思いのすることもあります。また、購入分につきましては、府中味噌組合3社、ひろしま全農、マルシマ食品等、広島県内の製造・販売元の方々が、利益抜きの奉仕価格で特別に提供してくださっています。≫

残高 -64,502円   収入(梅ドみ募金)2,583,566円   支出(購入分)2,648,068円   
(内訳)味噌 3,000kg 873,200円; 梅干・醤油 564,035円; 十穀 24,549円; 無農薬(無化学肥料)玄米 60kg 25,800円; 無農薬(化学肥料半減)玄米 120kg 45,200円; ドクダミ(茶)、青のり、黒ごま、自然塩(天日塩)、ウーロン茶、ほうじ茶、かき葉、はぶ茶、ワカメ、昆布、ニンジンなど 682,588円; 漢方入浴剤・貼薬材料 83,937円;濾紙、ペットボトル16,124円;段ボール、フリーザーバッグ、粘着テープ、はかり、やかん、容器、アルコール、ハサミ、ピンセット、コットン、ペットボトルなど 83,605円;運送費 249,030円(85回分)

(7/30・土)第85便(段ボール3箱・うちクール便1)
内訳:①100%ドクダミ茶30箱、乾燥ドクダミ7袋、青のり(瓶)7本、すりごま1袋 ②100%ドクダミ茶20箱、徳用ドクダミ茶6袋、徳用ウーロン茶8袋、早煮昆布3袋 ③(クール便)ジュノーの会入浴剤(非売品)50本、早煮昆布3袋

坂本圭子さん、ありがとうございました。

  みなさん、ジュノーの会・「梅ドみ募金」に力を貸してください。「梅ドみ」とは「梅干し・ドクダミ茶・味噌」のことです。ヒロシマ、ナガサキを生き抜いた人びとの代表的な養生法を紹介しています。
  毎日1個の梅干し(昔ながらの、天日塩とシソだけの)、毎日1杯のドクダミ茶(ウーロン茶とのブレンドで2~3杯)、毎日1杯の(昆布ダシ、ワカメの)味噌汁――これが基本ラインの目安です。これを毎日続けること。(ドクダミ茶については、①飲みすぎに注意してください。おいしいと感じることが目安です。②妊娠中、授乳中の方は医師か薬剤師にご相談ください。)
  砂糖は摂らないようにしてください。黒ゴマ、自然塩(天日塩)、柿の葉、ニンジン、ハブソウ、ほうじ茶(緑茶は避けたほうがいいのです)などを摂るとよいのです。プレーン・ヨーグルトにも排毒の作用があります。あと、免疫力を高める強力な作用のあるのが「青のり」。青のりを天日塩でうすい塩味にして、ふりかけのようにして食してください。 
 ヒロシマ被爆時には、人びとは藁をもつかむようにして、ある人はドクダミを飲み、ある人はナスの味噌漬けを食べ、ある人はカワラヨモギを食べました。今はいろんな食品で排毒する知恵が見つかっていますので、一つ一つの食品については、過度に食する必要はありません。ドクダミ茶や昆布などは、摂りすぎに注意したほうがよいくらいです。
  たくさんのフクシマ放射能被災者の方々が「梅ドみ」「解毒」を求めておられます。国や県、行政の支援は望めません。待っているわけにはいかないのです。ただちに「解毒」を! 遅れれば遅れるだけ危険が増します。
  どうか、全国の非被災地のみなさんの力で、より多くのフクシマの人々に、「梅ドみ」に代表される「ヒロシマの知恵」を届けてあげてください。そして、ご自分でも、「梅ドみ」を入り口にして、「健康」を求める生活を始めてください。

 いま、私たちは何をすべきか。 
 大筋だけをズバリと言わせていただく。
 まず、初期の医療空白の時代には、呆然と待っていたりせずに、ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリで効果があったと伝えられる療法を可能な限り試みることである。
 次に、政治方面の努力を急いでもらって、一日も早く「全科無料定期検診制度」と「全科無料治療制度」を確立すること、そしてそれを守り抜くことである。そのとき、初めて、現代医学は力を発揮するのである。
 (「ジュノーさんのように」第116号より)

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Author:JUNOD
ジュノーの会について
「ジュノーの会」は、世界のヒバクシャ支援とくにチェルノブイリ原発事故の被曝者支援に取り組む広島県府中市の市民団体です。会の名前は、被爆後の広島に医薬品15トンを届け、被爆者の治療にあたったスイス人医師、マルセル・ジュノー博士(1904~61年)にちなんでいます。博士の精神を受け継ぎ、86年のチェルノブイリ原発事故の被曝者支援のため88年に発足しました。会員数は全国に約500人。これまでに延べ約200人の医師を現地に派遣し、甲状腺がんなど1000人以上の患者を診療、一人ひとりの患者さんにカルテ報告を行い、同時に小児白血病治療、血液感染症予防などの医療協力活動、またヒロシマとチェルノブイリのヒバクシャ交流を進めるなど、被災者の側に立った援助活動を続けています。チェルノブイリ被災者市民団体との強い協力関係もあります。

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