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NO.243 症状が何も現われていない時にこそ

NO.243
「ジュノーさんのように」第129号より

症状が何も現われていない時にこそ

ジュノーの会の「養生法」「予防法」は、症状が何も現われていないときに使っていただくのが一番正しい使い方だと思います。
 習慣として使っているうちに、「そういえば、最近、風邪をひかないな」とか、「ちょっと風邪気味かなと思ったので、大椎に貼剤を貼って寝たら、翌朝はすっかり治っていたよ」といった使い方が最も一般的でしょう。
 何の症状もないのに「大椎」と左右の「血海」に貼る。これは、主として、風邪やがん方面の病気に対する予防法です。また、インフルエンザやPM2.5の侵入には、左右の「中渚」に循環膏。既に侵入している可能性のある放射能には、基本対処法Ⅱ。あとで何も起こらない、効果があったかどうかもわからないのが最良の予防法ですので、無償の養生法、生活習慣に取り入れてください。
 既に何らかの症状が現われている人の場合にも、それ以上の悪化を予防するために使っていただいて差し支えないと思います。ただ、この場合は、重篤な病気が潜在している危険性もありますので、必ずお医者さんにも診てもらってください。症状の性質にもよりますが、安易な養生は逆に危険な場合もあります。(本誌2頁より)
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NO.242 「経絡現象学」と「医学概論」をめぐる 「十河ー甲斐 医術問答」④ 

NO.242

「経絡現象学」と「医学概論」をめぐる

「十河ー甲斐 医術問答」④ 

           (2013.08.22発行「中井正一研究会会報準備号」第120号より)

≪その4≫


第一夜

2.放射能時代の医学

十河)科学って、絶対的なのが「可視化」でしょ。僕は「可視化」っていうのは、非常に問題があると思っているわけだよ。今回の会報(「ジュノーさんのように」第百二十六号)にも書いてあるね。「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ(『星の王子さま』)」

甲斐)そうです。今号はその引用で始まって、20頁の最後も同じことで終わってるんです。「今の私たちを取り巻く可視・不可視の闇に対しては、少々の光では対抗し得ない。今号は、そうした光に向かって進むための一つの中間報告である」。可視・不可視の闇、なんです。

十河)そうだね。今の医療の中では、可視化できないと絶対にいけないんだという風潮があるけど、あれは変えないと人類はダメになると思う。「見えないものを見えるようにする」というのが科学なんだね。だけど、見えないものの中に大事なものがあるわけだよ。これは経絡診断もそうだけど。見えないものを排除しようとすることを、医療の中でやるのは、おかしいんだよね。科学の中でやるのは、かまわないよ。可視化を、一つの方法としてやってもね。だけど、医療というのは、複雑でしょ。ものすごく複雑で、微妙なものが含まれているんですよ。それを全て科学で統一しようというのは、これは、人類を不幸せにするよ。

甲斐)医学の流れから言うと、一八七〇年のパストゥールの細菌の発見以来、ずっと病因論が基本となってきて、それが成果を上げてきました。病因が目に見える形で確定できて初めて確定診断ができるわけですね。そして、その冷厳な「医学の目」をどんな病気も逃れることはできないという確信から臨床医学が誕生したわけですよね。今は、その「確信」が、放射能という未知なものが環境に取り込まれることによって、消えたわけです。放射能は目に見えないのですから。だから、西洋医学の臨床医学自体が存立の基盤を失った、ということだと思います。

十河)そうなってるんだけど、実際にはそうじゃないんだね。

甲斐)あ、それは学問とは無縁の、別のファクターが働いているわけですね。

十河)うん。だから、我々の方法で、発生するがんを、見えない状態のときに捉えて治してあげれば、いかに人類が幸せになるかということだよね。

甲斐)視覚では見えなくても、波の形で感じられるわけですよね。

十河)そうだよ。そのとおりだよ。

甲斐)光は、粒子として目に見えるだけでなく、波の性格をも持っています。指の触覚が波の動きを感じ取っているんですね。

十河)そうだよ。

甲斐)そういうことですね。それが、これからの放射能時代の医学として、大きな流れになるわけです。

十河)そういう流れになると見ているんだけどね。

甲斐)そうならなければいけませんね。でも、そうなったら、資本主義が困りますから(笑)。資本主義は資本主義で驀進していくでしょう。だから、とにかく、治る人を一人ひとり増やしていくしかありません。


(つづく)

NO.241 「経絡現象学」と「医学概論」をめぐる 「十河ー甲斐 医術問答」≪その3≫ 

No.241
「経絡現象学」と「医学概論」をめぐる

「十河ー甲斐 医術問答」③ 

           (2013.08.22発行「中井正一研究会会報準備号」第120号より)

≪その3≫


第一夜

1.「経絡現象学」という命名について

甲斐) 一つ教えてください。「経絡現象学」という名前を付けられたのは?

十河) それは僕が付けたんだよ。

甲斐) 「経絡」に「現象学」をくっつけられたのですね。

十河) 要するに、現象として捉えたんですよ。

甲斐) 私たちは、「現象学」と付くと、フッサールとかハイデッガーとかいったところと関係づけて考えたくなるのですが。

十河)(笑)いやいや。

甲斐) たぶん関係があるでしょうね。

十河) どうかね? 単にね、精神医学の中に「現象学」というジャンルがあるんだよ。

甲斐) ヤスパースとか。

十河) うん、そうそう。

甲斐) ヤスパースはフッサールの弟子に当たります。

十河) じゃ、それにつながってるんだね。

甲斐) つながりますね。現象をありのままに捉えるという方法ですね。先入観とかいろんなもので歪んでいるのを取り去っていく、するとほんとうの姿が現われてくる。

十河) そうそうそう。そうだよ。

甲斐) フッサールからヤスパースへ、ですね。

十河) 現象学は、あくまでも、その人だけじゃなくて、すべての人たちに追体験できるようにするんだよ。

甲斐) ところで、西洋医学は「現象」というものを重視しませんよね。現象の背後には病因があって、その病因をつきとめなければ診断を下せない。病因をつきとめることこそが肝要なのであって、現象面だけに囚われていてはいけない、ということになります。そうした「病因論」といいますか、そうしたあり方に対して、「経絡現象学」は真反対の方法をとっています。

十河) 僕はね、分析したりするのではなく、現象は現象として素直にとらえるんだ。しかも、そういう現象を追体験するのは誰でもできる、そして、いつでも誰がやっても同じ結果が出る。そういうものが僕の現象学で、持論なんだ。

甲斐) 「経絡現象学」を名乗られたのはいつからですか。

十河) あれはもう大分前だよ。昭和47年ぐらいから一生懸命にやろうとしていてね、で、経絡現象学という名前を付けたのはそれからずっと後だな。昭和50年代だね。

甲斐) 魅力的な命名ですね。

十河) あ、そうですか?

甲斐) この「現象学」という名前をめぐって、いろんな人が参加して来られるんじゃないでしょうか。知られていけば。

十河) いずれにしても、僕はそういう立場でやっていますよ。

甲斐) これは、やっぱり、精神医学の発想の中から出てきているわけですね。

十河) うん、そうだね。

甲斐) 敢えて言ってしまえば、ヤスパースですね?

十河) うん、ヤスパース。しかし、僕は精神病理学ではないからね。神経科学だからね、もともと研究していたのは。

甲斐) この「中井準備号」の第百十八号では、私の研究仲間の藤井祐介さんがヤスパースについて触れています。彼は『精神病理学総論』について書いています。その方面からベルクソンに言及しようとしているのですが、十河先生の「経絡現象学」も、そういう大きな流れの中から出てきたものかなと私は思っています。

十河) 精神科は、現象学だ、という考えだよ。

甲斐) それしかできませんよね。

十河) うん、それしかできない。

甲斐) より哲学に近くなるんですね。

十河) だけど、大事なのは、誰でも追体験できるということなんだよ。それから、いつやっても、誰がやっても同じ結果が出る、ということだよ。それが原点だね。

甲斐) どうも、ありがとうございました。一度聞いておこうと思っていたんです。こうしたことを聞かれたこと、ありますか?

十河) いや、聞く人、いないよ(笑)。

甲斐) 精神科と東洋医学の合体ですね。

十河) 方法として似たところがあるんだよ。精神医学と東洋医学は。

甲斐) いや、これは面白い。


(つづく)

NO.240 「経絡現象学」と「医学概論」をめぐる「十河ー甲斐 医術問答」≪その2≫

No.240
「経絡現象学」と「医学概論」をめぐる

「十河ー甲斐 医術問答」② 

           (2013.08.22発行「中井正一研究会会報準備号」第120号より)

≪その2≫


以下に、東京から放射能を避けて子どもさんと一緒に西日本に移住された、二児の母であるA医師を交えた問答の記録の一部を紹介しよう。一読後、本準備号の読者の方々は、中井美学と十河経絡現象学との間に何らかの親近性が存在していることに気づかれることであろう。

A医師:放射線は、たとえばストロンチウム90とかだと骨に入りますよねえ。そうすると白血病にもなり易いんじゃないかという推測もありますけれど、こういう貼薬で排出が促進されると思っていいですか。

十河:うん、そうそう。

A医師:出切ってしまうということですね。

十河:うん、出切ってしまう。

甲斐:それが物質としての放射線とどういう関係になるのか私にはわからないんですけど、放射線が体内に入って悪さを引き起こしますね、その悪さが消えるわけです。

A医師:うんうん。

甲斐:だから、言えることは、たぶん、その放射性物質が無害化されたか消えたかどちらかだと思うんですね。

A医師:はあー。

甲斐:その物質自体が排除されたのかどうかは、私にはよくわからないのですが……。どうやって測るのかもわかりませんし。

A医師:有害性が取れたということ。

甲斐:そういうことは最低でも言えるわけです。放射線が体の中に引き起こす害はなくなったと。

十河:あれは、排泄されるんだろうと思うよ。

甲斐:そうですか。……測りようがないですよね。

A医師:こんなにミクロな……

甲斐:西洋医学のほうの測り方とは……

A医師:まったく違いますね。

十河:だから、ホールボディカウンターでやってマイナスなのに、症状があって、僕のところに来れば、たとえば記憶が障害されていても、それはちゃんと出てくる。ホールボディカウンターだけではどうにもならないね。

甲斐: 一言で言えば、十河先生のほうが非常に細かいということになります。「働き」のほうから捉えますから。

A医師:それがすごいですよ。

甲斐:「実体」よりも「機能」なんですね。

(つづく)

NO.239 「経絡現象学」と「医学概論」をめぐる「十河ー甲斐 医術問答」 ≪その1≫

NO.239

「経絡現象学」と「医学概論」をめぐる

「十河ー甲斐 医術問答」① 

      (2013.08.22発行「中井正一研究会会報準備号」第120号より)

≪その1≫


今、なぜ「十河(そごう)経絡現象学」なのであろうか。
私(甲斐)は、福島第一原発の事故発生後まもなく、十河孝博先生にご助力をお願いした。二十余年前、チェルノブイリ支援運動の過程で、十河先生の医学を知っていたからである。
十河医学の力を活用させていただき、予防法を普及させることができれば、予想される大量の放射能障害の発生から、日本列島・琉球弧に住む人びとを救うことができる、と私は考えたのだった。      


十河先生の医学は、西洋医学と東洋医学のいずれをも勉強した上で、西洋医学の解剖学と東洋医学の経絡(ツボ)とを結び付けた現象学であって、「経絡現象学」と名付けられている。40年以上にわたり、東洋医学の経絡(ツボ)と西洋医学の臓器との関連を一つひとつコツコツと明らかにして来られたその成果には瞠目すべきものがある。

まず、皮膚上の経絡(ツボ)の状態を診断することで、全身の臓器の病態を把握することができる。次に、適切な経絡(ツボ)に適切な貼薬を貼って、経絡の病的な状態を正常なものに転換させることで、全身の病状を好転させることができる。
放射能障害の場合は、経絡の反応を脈診で診断することによって、生体に侵入した「放射能=外邪(がいじゃ)」の種類をつきとめ、経絡貼薬療法によって、それら放射能を除去(除染)するのである。 
これは、伝統医学の「去邪法」の発展形である、と言えよう。
                                 
                                                                                                   (つづく)

NO.238

NO.238
十河経絡現象学における10種類の「外邪」(FK、FV、寒性V1、熱性V1、V2、RV、CV、S1、S2、S3)について

(ここで、10種類の「外邪」について簡単な説明をしておきます。回を重ねる中で徐々に詳しく書いていく、という形にさせてください。詳しくは、現代出版プランニング刊、十河孝博著『経絡現象学 経絡診断検査と経絡貼薬治療』を参照のこと。)

 10種類の外邪のすべてが噴出した!

 東洋医学では一般に、「実体」としての細菌やウイルスを解明するという方向を辿るよりも、病気を引き起こす「機能」を診るという方法をとっている。その手段も、最新の医療機器を駆使して診断するというのではなく、医師自身の1000分の1ミリの精度を持つ「脈診」によって診断するので、修行を積んだ医師自身の精妙な技量が決め手となる。
 そうした東洋医学の方法によれば、病気を引き起こす「外邪(がいじゃ)」は、日本の風土にあっては、一般的には6種類の範疇に分類することができるが、十河経絡現象学では、独自の立場から、これらをFK、FV、寒性V1、熱性V1、V2、RV、CVという 7種類の範疇に分類する。
 西洋医学的にみれば「実体」が確認された細菌やウイルスなどの外来微生物は数えきれないほど存在しているが、東洋医学では、これらすべてを「機能」から見て、6種類もしくは7種類に分類しているのである。
 ところで、今回の福島第一原子力発電所の事故では、この7種類の「外邪」のすべてが噴出したばかりでなく、本来、日本のような湿気のある土地には存在し得ない3種類の燥邪(そうじゃ)までもが噴出し、汚染地域住民をはじめ、広く日本列島居住者全体を襲いはじめているものと懸念されている。現に、福島市渡利地区で採取された土を経絡診断の方法で分析すると、この10種類の「外邪」すべてが含まれていることが判明しており、日本では通常見られない燥邪も、2012年12月現在まだ一例ではあるが、避難者の体内に入っていることが確認されている。
 福島原発事故による放射能は、10種類の「外邪」を一斉に噴出させ、一斉に人間に襲いかからせる、という恐るべき役割を担っているように思われる。10種類の「外邪」が同時に噴出するのであれば、それに触れた人間が、その置かれた千差万別の条件によって、ありとあらゆる病気を発症させても不思議はない。人間が「病気のデパート」にされてしまうのは当然である、と言わねばならない。

 10種類の「外邪」を個別に説明

①FK(風寒)
 『傷寒論』の「風寒」に近いものと考えてよい。FK(風寒)は体表(皮膚と粘膜)から侵入し、次第に体内の深いところへ入り込んでいくが、その入り込むコースは、皮膚からと粘膜からの二通りがある。皮膚から入ると、次第に、頭頂強痛、発汗異常、脈浮などの表症が現われ、発熱、悪風感などの厳しい表症へと進む。粘膜から入ると、呼吸器系、消化器系、尿路器官系、胆肝系などそれぞれの進路で侵入し、肝臓、筋肉、腱、乳腺、甲状腺、軟骨などの器官や、心臓、動脈、静脈など血管系の器官にも入り込み、いろんな症状を表わす。大腸の粘膜に入り込めば、激しい下痢や、発熱、口渇、喘、発汗、小便が黄色なども引き起こすことがある。大腸粘膜の血管まで及ぶと、血便、膿血下痢便などの症状が現われることもある。
②FV(風熱)
 FV(風熱)の代表的なものに、花粉がある。粘膜に付着するかあるいは少し入り込むと、クシャミ、鼻水、咳、目痒など一般的な花粉症状のほか、食道炎、胃炎、大腸炎などを引き起こす。また、皮膚からも入り込み、頭痛、頭重、首凝り、皮膚炎などの症状を引き起こす。さらに、FV(風熱)が粘膜や皮膚から体内へ深く入り込むと、肝炎、血管炎(動脈、静脈)、リンパ管炎、筋肉炎、腎炎、肋膜炎、腹膜炎など、いろいろな疾患・症状が起こる。
③寒性Ⅴ1(寒性・風湿1)
 Ⅴ1(風湿1)には、外から器官・組織に入り込むだけでなく、さらに細胞内にまで入り込んで常在化する新感外邪としてのⅤ1(風湿1)がある。また、粘膜や皮膚の常在菌としてのⅤ1(風湿1)もあり、これらは、表皮や、上・下十二指腸、小腸、大腸、胆管系、糸球体や尿細管から尿道などの粘膜に常在菌として寄生している。
 Ⅴ1(風湿1)は、西洋医学的に見ると、ウイルスや細菌などの微生物であるが、おそらくその多くはウイルスであろうと思われる。このⅤ1(風湿1)が免疫の低下した器官・組織に入り込むことによって、疾患の発生や進展につながる。
 Ⅴ1(風湿1)には、寒性炎症を引き起こす寒性炎症型のもの(寒性Ⅴ1)と、熱性炎症を引き起こす熱性炎症型のもの(熱性Ⅴ1)とがある。寒性Ⅴ1(寒性・風湿1)が関与するのは、例えば、変形性関節炎、腰痛症、心筋症、心臓の伝導系障害、脂肪肝などの疾患である。
④熱性Ⅴ1(熱性・風湿1)
 Ⅴ1(風湿1)のうち、熱性炎症を起こす熱性炎症型のⅤ1(風湿1)を熱性Ⅴ1(熱性・風湿1)と言う。熱性Ⅴ1(熱性・風湿1)が関与するのは、ウイルス性肝炎、慢性肝炎、糖尿病、癌、統合失調症、躁病、老人性痴呆、パーキンソン病、筋無力症などの疾患である。
⑤Ⅴ2(風湿2)
 Ⅴ1(風湿1)は、病変が存在する器官・組織にかなりの高率で見られる外邪であるが、Ⅴ2(風湿2)は、口腔、鼻腔、歯肉、歯の周辺、食道~胃体部~上十二指腸、咽頭・喉頭~気管支・肺胞などの粘膜に巣くっている熱性炎症型の常在菌である。
 例えば、精神的緊張で肝気が消耗すると、口腔内の自然免疫が低下し、粘膜に安定な状態で常在しているⅤ2(風湿2)が一斉に繁殖して、口角炎、口内炎、舌炎、口臭、ヘルペスなどを発症させる。Ⅴ2(風湿2)は帯状疱疹にも認められる。
⑥RV(風寒湿)
 RV(風寒湿)はリウマチ系疾患に見られる外邪である。
 RV因子の中枢、すなわち、左脳幹部(延髄を除く)に存在する中枢の状況が悪くなると、RV(風寒湿)がそこに入り込んで、循環障害、炎症、病理産物などの病態が発生し、その異常が皮膚、血管、関節、筋肉、腱、軟骨、骨、腎臓(尿細管)、大腸、小腸などの器官・組織に及んで、関節リウマチ、筋肉リウマチ、皮膚疾患(膠原病)、凍傷(しもやけ)、痛風、リウマチ性紫斑病、急性リウマチ熱、リウマチ性心疾患、クローン病など種々の疾患が発生する。
⑦CV(風湿熱)
 CV(風湿熱)は西洋医学の癌ウイルスに相当すると思われる。がん患者では、左脳‐脾(脳幹部に相当)のがん中枢と原発巣に、CV(風湿熱)とⅤ1(風湿1)が認められる。
 CV(風湿熱)は、先ず左がん中枢に入り込んで常在化し、続いて原発巣となるべき器官・組織に及ぶ。

 以上の7種類の外邪は、いずれも正常値が19で、数値が小さくなるほど状態は悪くなっていくが、その状態の程度について、ここでは、CVを例に挙げて説明しておこう。
 CVも他のものと同様、正常値は19であり、あとは、数字が小さくなるほど悪い状態であることを示す。ちなみに、CTを2~3回撮ったり、PET検診を受けたりすると、CVは16になる。一方、発がんが始まり、がんの芽ができるのは、14から13に落ちるくらいのときであり、その人が実際に癌患者となるのは、CVの値が14から13くらいに落ちた頃からさらにそのまま数年経過したくらいの時点である。だから、今CVの値が14とか16だからといっても、あわてる必要はない。しっかりと貼剤を貼りながら、日々自然治癒力を高めるような工夫を凝らした生活を送れば、がんを予防できる確率は極めて高くなるのである。
⑧――S1(燥邪1)
⑨――S2(燥邪2)
⑩――S3(燥邪3) 
 S1、S2、S3は中国の西部砂漠地帯のような乾燥地帯にのみ存在する外邪であり、カサカサ肌のような乾いた皮膚疾患など、乾性の症状をさまざまに引き起こす。
 これは本来、日本のような湿気の多い土地には存在しないものなので、もしこれが日本で見つかれば、それは原発事故で噴出したものであると断定せざるを得ない。現時点では、その一症例を確認し得たのみである。原発事故で噴出される放射能の大半はこの燥邪であるので、人体内にはあまり残留しないものと考えられる。

NO.228 東洋医学における「外邪」(≒放射能)

NO.228

 東洋医学における「外邪」(≒放射能)

 東洋医学では、「実体」としての細菌やウイルスを解明するという方向を辿るよりも、病気を引き起こす「機能」を診るという方法をとっている。
 その手段も、最新の医療機器を駆使して診断するというのではなく、医師自身の一千分の一ミリの精度を持つ「脈診」によって診断するのである。修行を積んだ医師自身の精妙な技量が決め手となる。

 そうした東洋医学の方法によれば、病気を引き起こす「外邪」は日本では一般に6種類の範疇に分類することができ、広島の十河孝博医師の経絡現象学では、独自の立場から、7種類の範疇に分類している。
 西洋医学的にみれば「実体」が確認された細菌やウイルスなどの外来微生物は数えきれないほど存在するが、東洋医学では、「機能」から見て6種類もしくは7種類に分類される「外邪」が、さまざまな条件下で、さまざまな働きを行うことにより、さまざまな病気を発生させていると見るわけである。

 今回の福島第一原子力発電所の事故では、この7種類の「外邪」のすべてが噴出し、汚染地域住民をはじめ、広く日本列島居住者全体を襲いはじめているものと懸念されている。現に、福島市渡利地区で採取された土を十河医師が経絡診断の方法で分析すると、この7種類の「外邪」すべてが含まれていることが判明した。
 原発事故による放射能は、7種類の「外邪」を一斉に噴出させ、人間に襲いかからせる、という恐るべき役割を担っているように思われる。
 7種類の「外邪」が同時に噴出するのであれば、それに触れた人間は、その置かれたさまざまな条件によって、ありとあらゆる病気を発症させても不思議はない。
 人間が「病気のデパート」にされてしまうのは当然である、と言わねばならない。

 なお、本稿では「全部で7種類の外邪が存在する」という観点から論じたが、その後の十河医師の分析によると、福島第一原発事故では全部で10種類の外邪が飛散したとのことである。
 新たに見つかったのは「燥邪(そうじゃ)」というもので、極めて乾いており、本来、日本のような湿った気候下には存在しない外邪である。
 その「燥邪」が3種類見つかったと十河医師は言っている。

 その10種類の外邪が、まず皮膚と粘膜の表層に付着して、それから次第に奥へ奥へと侵入し、さまざまな細胞、臓器に、千差万別の障害を刻していくのである。
 幸い十河医師による長年の治療実績の蓄積があるので、漢方貼剤を使用した「自己教育」による予防策と、気功等による「自然治癒力」の高め方を存分に内包した生活習慣の確立とによって、未来社会を展望することは可能である。        (甲斐記)

NO.227 現象を現象のままに把握する力を

NO.227
 現象を現象のままに把握する力を
 
 放射能障害の表われは、「現象」である。
 その「現象」の奥に真実が存在すると考え、「現象」の背後に科学のメスを入れて、病因を究明し、普遍的な治療法につなげていくのが現代医学の方法であると言えよう。それはまた、「一科一科の学」としての特質も持っている。

 しかし、それら「一科一科の学」を統一して、多岐にわたる放射能障害のすべての病理現象を明らかにし、そのエビデンス(証拠)に基づいてそれぞれの放射能障害に対して的確な治療方針を打ち出すというのは容易なことではない。
 その治療方針が決定される以前に、ほとんどのヒバクシャの命が尽きていたということにもなりかねない。

 だから、私は、放射能障害に立ち向かうには、現代医学とは別のアプローチが必要だと考えてきた。
 「現象の背後にある原因・メカニズムを解明することで治療指針を得る」という方法ではなく、「現象を現象としてそのままに把握する」という方法こそが放射能障害に対しては有効だろうと思うのである。
 現代医学の方法が、原因究明に向かって深まりゆく、いわば垂直的な構造を持っているとすれば、現象をありのままに見て、症状の広がりを広がりのままに把握する、いわば水平的な構造を持つことが必要だと思うのだ。

 「機能」としての「現象」を把握し、人生の苦痛を軽減させるための可能な限りの方法を試みながら、定期検診制度を確立させ、「実体」の把握に努め、やがては普遍的な治療法を確立する、というのが、求められているコースであると思われる。
 科学的探究においては、湯川秀樹の中間子論から昨今話題のヒッグス粒子に至るまで、まず「機能」による予見があり、長い探求の後に「実体」の発見がある。放射能障害に関する追求も同様の経過を辿るべきものと思われる。                (甲斐記)

NO.226 風邪が引き金になります! ~「ジュノーさんのように」第124号(8月12日発行)【編集後記】~

NO.226
風邪が引き金になります!
~「ジュノーさんのように」第124号(8月12日発行)【編集後記】~


【編集後記】
 チェルノブイリ被災者からよく出てきた言葉の一つが、「私は病気のデパートです」。被災者自身の実感では、原発事故によって発症するのは、まず「病気のデパート」現象で、その後、がんが脅威となってくる、という順番です。▲「がん以外は放射能障害ではない」という妄言が、一部の専門家たちによる意図的な誘導からか、広がっているようです。だまされないでください。▲「治療と養生の旅」を用意しています。「ぼくは初めてヒバクシャらしいヒバクシャを診たよ。広島の被爆者は原爆手帳を持ってるけど、実際はもうほとんど放射能は残っていないんだ」――福島の人を診察された後、十河孝博先生の口から出た言葉です。これがほんとうの現実です。▲フクシマのみなさん、早くジュノーの会に連絡してください。今冬は特に注意が必要です(12頁のマーニさんの例からも)。風邪が引き金に。早く予防を!(甲)



 「ジュノーの日」の集い のお知らせ
    日時: 9月9日(日) 午後1時半~4時半   
    場所: 広島県府中市文化センター3階第2会議室    
          (府中市府川町70 ℡0847-45-6000)

  ○ 府中市立第一中学校のとりくみ~『ジュノーさんのように』第6巻のころ~(竹本正美)
  ○ 今冬が心配~福島の被曝の現状~(甲斐 等)

NO.225 被曝は広範囲の地域に広がっている。すぐに予防を!

NO.225
被曝は広範囲の地域に広がっている。すぐに予防を!

 「治療と養生の旅」、始まっています。
 去る7月21日(土)には、福島出身の避難者の方を広島の十河孝博先生(十河医院、経絡現象学)に診ていただきました。
 福島市→仙台市→山形県→岡山県という経路を辿って母子避難しておられる母(39歳)と2人の子どもたち(9歳と11歳)、福島県から秋田県に母子避難しておられる母(30歳)と子ども(9歳)、の2家族5人です。
 十河先生の丁寧な診察により、5人とも初期の被曝の段階にあることが確認されました。幸い、全員がまだ軽い段階なので治療は容易なのですが、そのまま放置しておくと数年後に何らかの病気が発症しても不思議はないと思われる状態でした。この方々の経緯を見ると、同様の被曝状況が東北~関東一円に既に一般的に広がっていることが懸念されます。
 みなさん、明日と言わず、今日から、すぐに予防に努めてください。自分自身の放射能障害の発症を未然に防ぐこと、そのこと自体が、世界に対する第一の貢献です。  (甲)


以上、会報「ジュノーさんのように」第124号(8月12日発行)の第1頁に収録されているものを掲載しました。第124号の発送は8月31日にほぼ完了しました。完成から発送終了まで20日近くかかっています。
第124号は完成後の13日と14日に印刷が完了したものの、15日に福島→秋田の母子を迎え、17日(土)に十河医院での治療、18日(日)には「勉強会」、その後もアヤ・ドメーニクさんの映画撮影などが入り、その間隙を縫って貼剤作り、各地からの問い合わせへの返信(遅れてまことにすみません)、名簿の整理等々を行いながら、会報折り曲げ→貼剤の同封→会報送付を行いました。そのため超多時間を要してしまった、という次第です。
そして今は、少なくとも4人の人への返信を後回しにさせていただいて(ゴメンナサイ!)、『ジュノーさんのように』初稿の仕上げを行っているところです。今日中に初稿を完成させ、而立書房に送ったら、すぐ返信等に着手しますので、待っていてください。
心身にただならぬ不調を覚えてジュノーの会に連絡をとってこられた方々に、心ならずも、すぐには返信して差し上げられない場合もあります。その節は、どうかお許しください。遅れても、必ず約束は果たします。(甲斐 等)
プロフィール

JUNOD

Author:JUNOD
ジュノーの会について
「ジュノーの会」は、世界のヒバクシャ支援とくにチェルノブイリ原発事故の被曝者支援に取り組む広島県府中市の市民団体です。会の名前は、被爆後の広島に医薬品15トンを届け、被爆者の治療にあたったスイス人医師、マルセル・ジュノー博士(1904~61年)にちなんでいます。博士の精神を受け継ぎ、86年のチェルノブイリ原発事故の被曝者支援のため88年に発足しました。会員数は全国に約500人。これまでに延べ約200人の医師を現地に派遣し、甲状腺がんなど1000人以上の患者を診療、一人ひとりの患者さんにカルテ報告を行い、同時に小児白血病治療、血液感染症予防などの医療協力活動、またヒロシマとチェルノブイリのヒバクシャ交流を進めるなど、被災者の側に立った援助活動を続けています。チェルノブイリ被災者市民団体との強い協力関係もあります。

ジュノーの会の郵便振替の口座番号は以下のとおりです。
郵便振替=「01370-0-29460・ジュノー基金」
口座名義は「ジュノー基金」です。ジュノーの会ではなく、「ジュノー基金」です。
通信欄か空白に、「梅ドみ」と明記してください。

他銀行やネットから振込んでいただくときは、以下の振込先にお願いします。
   <他銀行から振込む場合の振込先>
   銀行名ゆうちょ銀行
   ■金融機関コード9900
   ■店番139
   ■預金種目当座
   ■店名一三九 店(イチサンキユウ店)
   ■口座番号0029460

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